2011年12月27日火曜日

宇宙兄弟より、秋山兄弟。










「れきしむし」※文科省非公認

三度の飯よりも歴史が好きな、本の虫ならぬ歴史の虫。

勝手な解釈で、歴史をカジュアルにお届けします。


※記載の内容は勉強不足や独自解釈が原因で、史実とは異なる場合がございます。

 テレビの前のよい子は、絶対に参考にしないでください。

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はじめまして。


今年最終日という記念すべきこの日に、

クリデブ初アップ!という晴れ舞台をいただきました

藪内ことヤブーンです。


ちょっとマニアックではありますが、

ボクは歴史(主に日本)をトピックに、

歴史上のヒト、モノ、コト、バショに着目し、

投稿していきたいと思っております。


はい。


それでは、はりきって参ります!

どうぞよろしくお願いします!



↓ ↓ ↓ ↓ ↓



では、記念すべき一回目・・・


今回のテーマを発表!



「いま、日本でいちばん熱い兄弟・・・


宇宙兄弟でも、吉田兄弟でも、ましてやコーエン兄弟でもない。




それは、四国の英雄“秋山兄弟”!!



ということで、お送りいたします。




2009年からNHKのスペシャルドラマとして

放送されていました「坂の上の雲」。




























ファンの間では、

ここ数年の大河ドラマより評価が高いと言う声も聞こえてくる程、

役者も脚本も演出もすばらしかったドラマです。

制作費も大河ドラマを凌ぐ規模!NHKの本気です。


その「坂の上の雲」(ファンの間では通称「サカグモ」)の主役が

“秋山兄弟”なのです。


我が故郷・四国松山が誇る英雄です。

(ちなみにボクはうどん県ですが、四国は四つで一つということで)



今、巷では、

「宇宙兄弟」なるものが流行っているそうですが、

四国では“秋山兄弟”より有名な兄弟はおりません!


この“秋山兄弟”。ざっと説明すると、


明治維新から日露戦争の時代にかけて、

大日本帝国の陸軍・海軍をささえたスーパー兄弟。



もう少しくわしく言いますと、



お兄ちゃんの“秋山好古”















騎兵第一旅団長として、

当時最強の騎兵隊といわれたコサック師団と互角に戦った、

「日本騎兵の父」とよばれた陸軍軍人。



















(↑騎兵隊を率いる好古。コサック師団と互角に戦う)




天才の弟“秋山真之”。












「智謀、湧くがごとし」と言われ、

大日本帝国海軍の連合艦隊のブレーンとして

当時世界最強といわれたバルチック艦隊を破る作戦を編出した海軍軍人。











↑世界最強と言われたバルチック艦隊を迎撃)


つまり、この兄弟。


世界最強をことごとく打ち破った、

日本のスーパー兄弟なのです。


しかも、あろうことか、兄弟そろって男前。


















左:好古(兄) 右:真之(弟)


お兄ちゃんなんて、フランスの留学先でヨーロッパ人に間違われたり、

フランスの女の人にキャーキャー言われたという逸話まであるくらい。


もう付け入るスキのない、パーフェクトな兄弟なのである。


ちなみに、ドラマでは、兄を阿部ちゃん。弟をもっくん。

これは完璧なキャスティングでした。






















世界に誇るリアル男前兄弟 → 左:好古(兄) 右:真之(弟)



ちなみに、このドラマの原作はすでにご存知かもしれませんが、

“巨匠”司馬遼太郎による小説「坂の上の雲」。



「龍馬がゆく」に匹敵するほど人気のある作品ですが、

どうしてそこまで人気があるのかというと、


この当時の日本人は、今と違って、

世界を相手に堂々と渡り歩いているからなのです!


文化レベルや国際感覚は、

世界に追いついているとは言い切れませんが、

外交の際の態度や生き様が、ものすごく堂々としています。



この「坂の上の雲」の時代(明治〜大正)こそ、


日本人が最も堂々としていた時代であり、

日本が最も誇るべき時代なのではないか


と思う次第です。



このドラマには正岡子規(香川照之)、東郷平八郎(渡哲也)など、

誇るべき日本男児がその他にもたくさん登場します!





















見逃した方は、DVDもありますし、

今週金曜日(12/30)に最終回の再放送もありますので、是非チェックしてみてください~。


日本人の誇りを見つめ直すいい機会になりますよ!


まだまだ語り尽くせませんが、

あまり長くなると気持ち悪くなりますので、今回はこの辺でやめときます。



ちなみに・・・



ボクはこの正月休みに、

“秋山兄弟”の生まれ故郷「愛媛県松山」にいってきます!

もちろん、目当ては「坂の上の雲ミュージアム」。


こちらはまた年明けに、「秋山兄弟(番外編)」ということでお送りします!

乞うご期待ください。



長々となりましたが、

これからも随時、歴史の小ネタをアップしていきますので、

ヒマな時にでも見ていただけたら幸いです。よろしくお願いします!



それでは、乱筆乱文、これにて失礼

“歴史の虫”ヤブーン

2011年12月12日月曜日












観劇No.56

劇団ガソリーナ「ドードーの旗のもとに外伝」ザムザ阿佐ヶ谷

2011.10.30.sun

★☆☆☆☆


初めて観たアフレコ朗読劇。

劇場にマイクが3本立っていて、役者はイスに座って待機、

出番がくるとマイク前に移動して朗読、というスタイルは、アフレコ現場のようでした。


マイク前に立つ役者陣のパワーは凄いし、物珍しいので、

最初は圧倒されていたのですが、慣れてくると退屈。

ストーリーは冒険活劇ファンタジーなので

聞いた事もない単語や地名がどんどん出てきます。

進行がスピーディーで文字数も多いため、

こちらが理解する前にストーリーはどんどん前へ。

最終的に疲れて消化不良に陥ってしまいました。


アフレコを聞いて想像する面白さはあるのですが、

完全なるファンタジーについていけない自分がいました。

ファンタジー、好きなのになぁ。


個人的に動きのない朗読劇は好かないなぁ。



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観劇No.56

「ラフカット2011」勤労会館スペースZERO

2011.28.fri

★★★☆☆













小劇場界の役者の登竜門ラフカット、今年も観てきました。

驚いたのが、脚本家にNON STYLEの石田さん(白細い方)が参加してるってこと。

お芝居の脚本も書かれるんですねー!

ネタ書いてらっしゃるのも石田さんなんでしょうか。


今年の四話は次のラインナップ。

やっぱり石田さん脚本の第3話に注目しちゃいました。


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第1話「夢か、現か」

脚本:藤井清美(青年座)/演出:堤泰之


子供が大人になる過程で失うものは多い。

夢を見る力もそのひとつで、

瑞々しかった夢がどんどん現実に浸食されていく様を観ているのが辛かったですね。

「お前はどう生きるんだ?」と突きつけられた感じがしました。

さあ、どう生きましょうかね。


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第2話「ラフからのセカンドショット」

脚本演出:中津留章仁(TRASH MASTERS)


面白かった!

劇団内部のゴタゴタを描いたコメディです。

話中の劇団に下っ端のフワちゃんという女の子がいまして。

これが驚くほど私にそっくり!!

顔は似てないんですけど、立ち姿、動き、声の出し方がそっくり!

一緒に観ていた友人が芝居中にも関わらず「あんたがいるよ!」と耳打ちしてきたくらいです。

芝居する自分を観ている気分。とっても不思議な体験でした。


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第3話「DEAD OR DEAD~さぁ、生きるんだ~」

脚本:石田明(NON STYLE)/演出:堤泰之


お笑いの方だけあってなるほどなコメディ。

以外と素敵なメッセージが込められてました。

生きてるって素晴らしいですよね。

最後のどんでん返しもなかなかキュートで。

面白かったです。


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第4話「テオリ」

脚本演出:堤泰之


ブルーヒップスで上演した時よりかなりパワーアップしていた気が。

男性がいるって大きいですね。

四万十川さんがずいぶんかっこ良くなってました。

頭を下げて懇願するシーンにはグッときました。

観終わったあとに芝居がしたくなる、熱い作品でした。


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昨年のラフカットはなぜかお葬式ネタが多かったけど、

今年は劇団の裏側を描いたものが多かったのが面白いですね。

年によって傾向があるんでしょうか。




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観劇No.57

進戯団夢命クラシックス「Lullaby」スペース107

2011.11.13.sun

★★★☆☆















戦国大名が大集合のアクション超大作。

なんと休憩はさんで約3時間!

広いとはいえない舞台を入れ替わり立ち代わり役者が出入りし、

斬るわ飛ぶわ回るわのアクションは本格的。

そんな狭いところでそんな高度なアクション盛り込んで大丈夫ですか?と心配になるくらい(笑)

さすがアクションに定評があるクラシックスさんです。


紀里谷監督のGOEMON、あの時代のあの登場人物プラスアルファのお話です。

石川五右衛門が主役。

安土桃山を新たな視点で描く歴史エンターテイメントとのこと。

わたし歴史そんなに詳しくないんでアレなんですけど、

戦国に生きる漢の熱さがかっこ良かった。

長かったので途中ちょっと間延びしてる感があったのが残念です。

登場人物が30人以上だったので、みんなの見せ場をつくるとそうなってしまうんでしょうけど、

そこをどうにかきゅっと凝縮できたらなと。


アレですね、これはゲームですね。

戦国なんちゃらいうアレですね。

だからお気に入りのキャラクターができちゃって、

それが登場するとキャッ♪となります。


わたしのお気に入りキャラは服部半蔵と雑賀孫一!

半蔵は、この人上手いなーと思って。

締めるとこ抜くとこのメリハリがあって、

かっこいいのにお茶目だし、とても魅力的でした。


孫一は寡黙で全然喋らないんですけど、存在感があって目で追ってしまいました。

銃を使ったアクションがそれはそれはクールでして、

銃を担いで階段を上る姿に惚れました。(マニアック)


歴史を詳しく知っていたらもっと楽しめたのかもなぁと思いました。














観劇No.53

bpm「池田屋チェックイン」天王洲銀河劇場

2011.9.17.sat /18.sun

★★★★














日本人は新撰組が大好き。

ドラマ、映画、小説、漫画と新撰組が溢れていますね。

特に漫画はオリジナリティ溢れる人物造形、ストーリーが多いですね。

もちろん演劇界にも新撰組が溢れております。

しかし、「こりゃ面白い!やられたね!」と

膝をたたきたくなる新撰組芝居は滅多にないのです。


なぜか?

それはほとんどが教科書のおさらいだから。

エピソード再現芝居になる確率が高い。

これつまんない。

撰組がなにをしたかなんて、だいたい知ってるじゃないですか。

だもんでなんのプラスαもない再現芝居なんてまったく面白くないし観たくないわけですよ。


そこへきて「池田屋チェックイン」。

わたしはこれを超える新撰組芝居を観た事がありません!

これを観た後は、どの新撰組芝居も色あせるというもの。

数ある新撰組芝居が観るに耐えなくなった原因のひとつがこれだと言っても過言ではないでしょう。

撰組コメディの最高峰、それが「池田屋チェックイン」なのです!(私調べ)


現bpmの脚本演出家、浅沼氏が過去他劇団に書き、

何人かの演出家の手によって数度上演され、

そしてついに浅沼氏みずからの初演出でお届けするこの「池田屋チェックイン」。

しかも銀河劇場。


面白すぎて吐血。


ストーリーを知ってても、何度目でも面白い!

綿密な伏線、事実に引っ張られないオリジナリティは他ではお目にかかれません。

凄惨極めた池田屋事件をちょっと幸せに終わらせる脚本力、半端ないです。

そして個性的なキャラクターは全員愛おしい!


特に今回胸キュンしちゃったのは、土方歳三役の萩野崇さん。

池田屋チェックイン史上最も色っぽい土方さんでした。

今にも刀を抜きそうな鋭さと総司へのキュートな一面とのギャップがたまりませんね!


そして、多くの役者に演じられてきた沖田総司ですが、

浅沼氏が演じる沖田ほど可愛い沖田を観た事がない!マジで!

あれはヤバい。可愛すぎる。無邪気すぎる。飼いたい。


欲を言えば、この作品は銀河劇場よりはきもち小さい劇場が合っている気がしました。

なぜなら、オープニングや衣装やセットを豪華にしなくても、

脚本と役者の力で充分すぎるほど面白いと思うからです。


この作品に限らず、コメディは豪華な大劇場より小~中規模の劇場がちょうどいいのではないかと思います。

コメディの巻込み力っていうか、人の熱が伝わるギリギリの空間がそれだと思うのです。

今回の池田屋は、豪華さが邪魔だった気がしました。

そこだけが残念でしたけど、また池田屋を観ることができて、本当に幸せでした!



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観劇No.54

東京バンビ「ピクルス」下北沢OFFOFFシアター 

2011.10.1.sat

★★★☆☆














初バンビ。

今までのバンビとちょっと違うってチラシに書いてあったので、

今までのバンビを知らない分際で感想書くのもアレですけど、

真面目に芝居してるって印象でした。

以外とエモーショナルなのだなーと。


無気力でなんとなーく生きてる主人公が、

ガンでホスピスに入院している顔も忘れた小学校の同級生と何十年ぶりに再会。

死と向き合い、気持ちが動いていくストーリー。

ありがちですけどね、キライじゃなかったですね。


友人のために何かしてあげようと躍起になる主人公ですが、

実は小学生の時、自分自身がその友人をいじめていたってことを忘れてるんです。

それが発覚するところ、ドラマチックポイントだと思うんですよね。

が、以外とあっさり進んだというか。

でもそれが今っぽいというか。

空々しさが逆にリアルだった気がします。


ホスピスで同室の患者を演じていた櫻井さん、抜きん出てましたね。

乱暴な口調の中に見え隠れする死への恐怖とか絶望とか、

どうしようもならないことに対する諦めとか、弱さとか…

キャラクターのぐるんぐるんした想いが滲み出てました。

病室を出てく時に「あ、この人死ぬな」って予感。

あれが伝わってきた時、ゾクっとしました。


今度バンビさんは72時間演劇祭をやるらしいです。

24時間テレビの演劇版ってことですね(笑)

死者が出るんじゃないかな。大丈夫かな。



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観劇No.55

ろりえ「三鷹の化け物」三鷹市文化センター星のホール

2011.10.2.sun

★★☆☆☆

















初ろりえ。

ろりえっていったらもうアレの名前しか思いつかないわけですけども。

ええ。

「おんなのこにやさしい演劇ユニット」だそうです。

ええ。


えーとね、これはね、とにかくデカかった!!!

何がって、三鷹の化け物が!!!

あんなに巨大な生物(?)を劇場で観たのは生まれて初めてでした。

凄いなぁとしか(笑)

なんであの超メジャーな怪獣を登場させようと思ったのでしょうか。

脚本家、奇天烈すぎるよ!


ストーリーをめちゃ簡単に言うと、ニートが日本国天皇になる話です。

もっかい言うけど、脚本家、奇天烈すぎるよ!


天皇家が観たら何人かは極秘に始末されそうな危険なお話でした。

勇気あんなー。

たぶん、きっと、愛とか恋とか親子の絆とか、描きたいあったかいものがあるんです。

が、あの巨大怪獣の登場で吹っ飛んだわ!

なんだ!


でもセリフは上手いんだよね。

なんだ!


久しぶりに度肝を抜かれた演劇ユニットでした。

今度別の公演を観ることになったので、

いったいこのユニットはなんなのか、確かめてこようと思います。

では。