
毎年この季節は農家にとって忙しく、
また楽しい季節。
田植えの準備が始まるシーズンです。
原発の事故が明らかになって以来、
北関東の農産物には色んな風評が立ち、
田植えの準備もどうすれば?
という感じだったのですが、
川一本はさんで出荷制限のかからなかった
埼玉の実家では、例年通り 田植えの準備が
始まりました。
話題がそれますが、
ほんの1〜2km離れた茨城県側でとれた
出荷制限がかかっているのに、
うちの街でとれた野菜は何もなく出荷されていく、
という状況を目撃しました。
関東北部と中部のちょうど間にいると、
世の中の反応は過敏 すぎるように思います。
出荷制限をするにしても県単位ではなく、
市町村単位でやらないと影響が大きすぎるような。
まあ、徐々に制限が緩和されてきているようなので、
ACのCMが言うようにデマに惑わされず、
安全が確認されたものについては、普通に食べて頂ければ…
…という農家からのお願いでした。
(広告会社のブログなのに…)
* * *
いま行われている田植えの準備は何かといいますと、
「苗床づくり」という作業です。
日本の田んぼに植えられる大半の稲は、
直接地面に撒かれるわけではありません。
最初にビニールハウスの中で、 小さな箱で
有る程度の大きさ(苗)まで育てた後、
田んぼに植えていくのです。
その苗を作る作業が「苗床づくり」です。


(常夏状態のビニールハウス内…春なのに暑い…)
まず「苗箱」と呼ばれる、幅60×奥行30×高さ
3センチ(規格で決まっています)の箱の中に、
養分の入った土を均等に詰めます。

この箱に入れる土は、震災前に袋で買ったものです。
なので原発由来のものは、この中には入り込んでいません。
(多分ですが、農協に出荷する用のコシヒカリを作っている
農家は、買った安全な土使っていると思います。)

同時に、「籾」(種のこと)を発芽マシーンに
入れて芽を出させます。

発芽マシーンには水を使うのですが、
それも地震前にとったものです。
近くから見ないと分かりづらいのですが、
殻から飛び出ている白いのが稲の芽。

今年は春先の低温と、計画停電で発芽マシーンが
止まったりしたせいで、芽がちゃんと出るか
ヒヤヒヤものだったようですが…発芽しました。
この籾を、この赤い機械を使って撒いていきます。

(写真が1回で上げきれないので、次回に続きます)
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