2011年4月11日月曜日

田植えの準備







毎年この季節は農家にとって忙しく、

また楽しい季節。
田植えの準備が始まるシーズンです。


原発の事故が明らかになって以来、
北関東の農産物には色んな風評が立ち、
田植えの準備もどうすれば?

という感じだったのですが、
川一本はさんで出荷制限のかからなかった
埼玉の実家では、例年通り 田植えの準備が
始まりました。



話題がそれますが、
ほんの1〜2km離れた茨城県側でとれた
出荷制限がかかっているのに、
うちの街でとれた野菜は何もなく出荷されていく、
という状況を目撃しました。


関東北部と中部のちょうど間にいると、
世の中の反応は過敏 すぎるように思います。


出荷制限をするにしても
県単位ではなく、
市町村単位でやらないと影響が大きすぎるような。


まあ、徐々に制限が緩和されてきて
いるようなので、
ACのCMが言うようにデマに惑わされず、
安全が確認されたものについては、普通に食べて頂ければ…

…という農家からのお願いでした。

(広告会社のブログなのに…)



* * *


いま行われている田植えの準備は何かといいますと、
「苗床づくり」という作業です。



日本の田んぼに植えられる大半の稲は、
直接地面に撒かれるわけではありません。

最初にビニールハウスの中で、 小さな箱で
有る程度の大きさ(苗)まで育てた後、
田んぼに植えていくのです。

その苗を作る作業が「苗床づくり」です。












(常夏状態のビニールハウス内…春なのに暑い…)


まず「苗箱」と呼ばれる、幅60×奥行30×高さ

3センチ(規格で決まっています)の箱の中に、
養分の入った土を均等に詰めます。
















この箱に入れる土は、震災前に袋で買ったものです。
なので原発由来のものは、この中には入り込んでいません。

(多分ですが、農協に出荷する用のコシヒカリを作っている

農家は、買った安全な土使っていると思います。)


















同時に、「籾」(種のこと)を発芽マシーンに
入れて芽を出させます。














発芽マシーンには水を使うのですが、
それも地震前にとったものです。

近くから見ないと分かりづらいのですが、
殻から飛び出ている白いのが稲の芽。


















今年は春先の低温と、計画停電で発芽マシーンが

止まったりしたせいで、芽がちゃんと出るか
ヒヤヒヤものだったようですが…発芽しました。

この籾を、この赤い機械を使って撒いていきます。

















(写真が1回で上げきれないので、次回に続きます)

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