
観劇No.45
劇団一の会「坂口さんの秘密の小部屋」 2011.8.6.sat ONE'S STUDIO
★★★★☆
失礼な話、軽い付き合いで観にいったこの公演がめちゃんこ面白くてですね。
帰り道「見くびってごめんなさい!」って心の中で唱えてました。
そしてほんっとーーーに失礼なんですけど、
坂口さん役の坂口さん、おハゲになってるんですけども、
生まれて初めてハゲててもかっこいい日本人イターーー!!って思いました。
(ああもう、すんごい、すんごい褒め言葉ですから…)
ある日、小学校の仲良し3人組が裏山へいくと謎の洞窟がありまして。
そこにはブリーフ一丁のハゲたおっさんが住んでましてね、
本人「ドラゴン」って名乗るんですけど、ブリーフに「さかぐち」って書いてありましてね、
子どもたちは「坂口さん」って呼ぶようになりました。
坂口さんは自称宇宙人でね、UFOが不時着して壊れたため星に帰れないんですって。
子どもにお金ねだったり、服や食べもの持ってこさせたりと
どうしようもない坂口さんなんですが、
なんだか…「持ってる感じ」がするんですよね…
なにかを教えてくれているようでなにも教わってない。
そんな坂口さんと子どもとの関係がおかしかったなー。
時が経って、坂口さんの事も忘れて、でもあるきっかけで思い出して、
大人になった3人はあの洞窟を訪ねてみるんですね。
なんともノスタルジックじゃないですか。
そこで坂口さんに関する衝撃的事実が発覚するわけなんですが、
もうね、感動すら覚えるその流れ。
坂口さんは相変わらずブリーフ一丁ですけど、やっぱりかっこいいんだな。
子どもの頃の素敵な思い出、私もいっぱい忘れているんじゃないかな。
思い出したいな。
なんて、純喫茶にでも入りそうな勢いで昭和にひたってしまった、
とても素敵なお話でした!
観劇No.46
「ROCK MUSICAL BLEACH」 2011.8.13.sat シアタークリエ
★★★★☆
ジャンプで連載の「BLEACH」が10周年だそう。
それに合わせて復活したロックミュージカルブリーチ!
キャストも一新した、新生ブリミュを観て来たおー☆
キャスト一新といっても、ルキアだけは引き続き佐藤美貴さん。
ルキアを演じられるルックスと歌唱力をお持ちの方、なかなかいませんもんね。
ストーリーはオリジナル。
空座町に赤い月が出現。
調査に乗り出した死神が相次いで殺されるという事件が起きます。
犯人は人間の射真。
人間でありなが斬魂刀で死神を斬る射真を止めるため、
護廷十三隊が動き出しますよそうですよ。
さーてここの注目所は、ブリミュ初登場の京楽隊長と浮竹隊長!
特に京楽隊長なんかチラシ見たらもう本人じゃん!っていう。
似過ぎでしょwww っていう。
実際動いてるの観たら声までそっくりっていう。
ナイスキャスティングですね!
浮竹隊長を演じるのはバレエダンサー西島千博さん。
といえば、池袋WGPだし真矢みきさんの旦那さん。
さすがプロダンサーだけあって、身のこなしが美しいのなんのって。
くるっくるまわる浮竹隊長の華々しさとインパクトたるや凄まじかったですよ。
正直、今、浮竹隊長のピルエットしか覚えてないもん!
全体的に言えば、歌が前キャストよりパワーアップしてたかな。
ミュージカルなんだし、歌が上手なキャストが揃ったのは素敵です。
射真役の新納さんの歌には痺れました!
これ今後続くんですかね?
オリジナルストーリーとなるとなかなかなー。
BLEACH最大の盛り上がりは、やはり尸魂界vs愛染だと思うので。
なー。
観劇No.47
パルコプロデュース「クレイジーハニー」
2011.8.20.sat パルコ劇場
★★★★☆
本谷有希子の新作であり、
長澤まさみ&リリー・フランキー初舞台である話題作。
フライヤーの長澤さんから漂うあばずれ感がとっても気になってました。
タイトルもタイトルなので期待大で拝見しました。
ま、本谷さんの舞台、たいがいクレイジーですけどもw
落ち目の女流作家ひろみ(長澤)と親友であるゲイの真貴ちゃん(リリー)の
ぐだぐだなトークショー、集まったファンは極わずか。
編集者の二見はコアなファンを集めて、新しい本の企画をしようとしていたのだった。
と、まずびっくりしたのは、長澤まさみさんの超人的スタイルの良さ!
び、美脚!!
歩き方、キレイ!!
マネキンが歩いてるのかと思いました。
過去、広末涼子さんを見た時、世の中にこんなに可愛い人がいるんだ!と感動したんですが、
それを超えるくらいの美脚インパクトでした。
ほんで相変わらず後味悪いなー本谷有希子。
大好きだわ。
今までの長澤まさみ像を完璧にぶっ壊した舞台です。
女流作家ひろみ、性格最悪。めんどくせー女。
愚痴、悪口、ファンに向かって「死ね」という暴言、
自分勝手にもほどがある、絶対に友達になりたくない女です。
(本谷さんの舞台、友達になりたくない人がたくさん出ます)
ひろみの思想には、同じく作家である本谷さんの思想が混じっているんでしょうね。
もちろん脚色してるでしょうけど。
勝手なイメージを押し付けてくるファンに対する怒りとか、
正直考えた事がなかったので、ちょっとぐさっときました。
作家、歌手、アイドル、俳優、そういう人たちは少なからず、
ひろみと同じ考えを持ってるのかもな。や、持ってるな。
そういうリスクがあってこその見られる側だとは思いますけどね。
ええ。
リリーさんは凄いな。上手い。
イラストレーター&作家であの演技力はなんなの?
豊かな人だ。
めんどくせーひろみといつも一緒にいる真貴ちゃん。
なんでそこまでして一緒にいるんだ。
たくさんたくさん嫌なものを見て来たんだろうなぁ真貴ちゃんは。
だからあんなに達観してるんだ。
ファンたちを見る真貴ちゃんのガラス玉のような目、ヤバい。
リリーさんヤバい。
なんでできるのあんな目。
底が見えなくて恐ろしかった。
けど、最後、真貴ちゃんの弱さが見えた気がした。
それを笑い飛ばすひろみにびっくりした。
そして、なんだか究極の何かを見せられた気がして(何かはわからない)
うるうるしちゃった。
ひろみの泣き笑い、あれは凄かった。
長澤まさみのあれはすげーよ。
ぞくぞくしたよ。
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