2011年10月27日木曜日

「東京に染まるということ」 vol.26








-東京ちゃん(とうきょうちゃん、英語表記:Tokyo chan)は、
東京に行ってええかっこをしている人に対するジェラシーと
地元を捨てたことに対する軽蔑を込めた上京した人のことを称する関西弁である。-
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ただ、

都会の絵の具にぃ~♪
染まらないでー帰って~
染まらないでー帰って~♫

…と以前より
魔物が棲む街、
ザ トーキョーシティの危険性については
数々の歌で啓蒙されてきた。


僕のiTunesには「Tokyo」という
プレイリストがあって、
(太田裕美は入ってないけど…。)

この街でつらい現実に出逢った時に
いつも聴いている歌がある。


例えば、[TOKYO-YUI]

「何かを手放してぇ~♪
 そして手に入れる~
 そんな繰り返しかなー」




例えば、[防波堤で見た景色-BIGIN]

「お前と二人こうしていると~♪
 あいつらが入って来そう~
 いつでもあえるさって別れたけれどー
 もうあそこには帰れないんだな~♫」


防波堤で見た景色 BEGIN 歌詞情報 - goo 音楽
(モテキ風の曲インサート)



このほかにも、
いろいろな曲が入っていて

主に

東京が嫌になった時や、

東京に失望した時や、

東京から帰りたくなった時や、

東京のニンニクスメルにうんざりした時や、

芸能界のルールに苦しめられ絶望した時や、

徳川幕府のボケーッ!
なんで江戸なんて開拓したんやー!
家康のあほー!って思った時

などなど

そんな機会に活用させて
いただいているわけなんですけれでも。



もう来年は、いよいよ上京10年目。

そろそろ、
東京の文句ばっかり言うとらんと、
慣れたら?
ちゅーか、
染まったらええやん。

って言われることもあるんですけれども。


実は、

染まってないと思っているのは、
自分だけで、
めちゃくちゃ染まってるって言われたんです!

美容院の兄ちゃん達に!!


この
兄ちゃんAはスタイリスト(鹿児島出身)

兄ちゃんBはアシスタント(茨城県出身)

で、二人とも港区・麻布十番のサロン
[ビューティースペース・アルテミス]

で働いているにもかかわらず
ものすごい方言で話すんです!
(むしろそれをウリにしている感じ)


兄ちゃんA:(鹿児島出身)
「あのー突然なんですけど、
 志茂田景樹さんってご存知ですかぁ↘?」


チャンナカ:
「?、
 知ってますよ。
 あの人、
 めちゃくちゃふつうに電車乗ってますよねー。
 夜にあのカラフルさ、
 ちょっとびっくりしますよね~。
 山忠って居酒屋でよく見かけますよ。」

http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13007197/
















兄ちゃんA:(鹿児島出身)
「あっ、そうなんですか?!
 (超天然)
 僕この間、
 麻布十番駅のエスカレーターで
 すれちがったんですけど、
 すごいッスょねー!
 えらい目立ち方してますよねー」


チャンナカ:
「いやいや、
 しかし突然やな…。」
 (と雑誌に目をやる)


兄ちゃんB:(茨城県出身)
「ながぶらさん、この前
 ワンちゃんとパティオんとごの
 ガフェ(cafe)行っでだでしょぉ~?」
 (めちゃ訛っている)


チャンナカ:
「あー、行ってました、ねー。」


兄ちゃんB:(茨城県出身) 
「朝から洋服着せた犬連れて、
 小じゃれたテラスで
 パンケーキなんか食べて、

 夜は、志茂田景樹さんと
 おんなじ店でビール飲んで、
 そういうのを、
 東京に染まってるっていうんですよ。

 俺なんかより、
 絶対東京大好きじゃないですかー?」


チャンナカ:
「いやいや…。
 なんやねんこの話…」
 (と雑誌に目をやる)


まぁ、何をもって
東京に染まると定義するかっちゅうのは、
びみょ~なんやけど、

確実に言えるのは、
この人(志茂田景樹さん)、

都会の絵の具に染まりすぎやろーー!!

















http://snap55.exblog.jp/16853773/

http://snap55.exblog.jp/16715844/

http://snap55.exblog.jp/14601860/

http://snap55.exblog.jp/15721283/

http://snap55.exblog.jp/15920696/

(しかしこのひとり社長と志茂田景樹さん
 山忠行きすぎやろ~!)


染めるのが職業の美容師に、
めちゃくちゃ人工的に染まってる人の話
をふられながら
髪の毛を染めました…。

って話でした。





2011年10月3日月曜日











観劇No.50

あひるなんちゃら「準決勝」駅前劇場

2011.9.3.sat

★★★☆☆
















初あひるなんちゃらさん。

読みごたえある折り込みチラシで有名(私の中で)。


草サッカーの準決勝がありまして、

ある女がチームのために優勝トロフィー盗んできちゃいまして、

彼女、それをフォローしようとしょーもないがんばりをするわけです。

トロフィー自分で作っちゃったり。

もうほんとしょーもない。


淡々と面白かったです。

なんでしょう、無表情のおかしさっていうんですかね。


特に、草サッカー会場の選手控え室を漂う記憶のあやうい審判。

妙です。

真面目な人が真面目に変な事してるとすごい面白いじゃないですか。

ずるいです。

ちょっとかっこいいのにな。

妙なんだよな。


次にトロフィー屋の女子社員ズ。

相方を「こらっ」で止める音と間に完全にノックアウトされました。

好きです。

あんなに間をとって怖くないんだな。すげーな。


思い返してもなんだかしょーもない話だったけど、

へんてこでつかみ所がなくて、大好きでした。



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観劇No.51

MCR「女がつらいよ」王子小劇場

2011.9.10.sat

★★★★★















爆笑につぐ爆笑で腹筋がよじれました。
まずタイトルがいいよね。

観たくなっちゃうもの。


とってもとっても素敵なお話でした。

アラフォー女子のあずきちゃんは、人道に外れた組織で仕事をするヨウヘイくんとラブラブ。

でもお互いに秘密がないわけじゃない。

仕事に恋に悩めるあずきちゃん、ある日重病を患っている事が発覚したからさー大変。

ヨウヘイくんには事実を告げず、組織から足を洗ってもらおうとガッツをみせるあずきちゃん。

あずきちゃんとヨウヘイくんの未来やいかに!?


あずきちゃんとヨウヘイくんのまさに盲目の恋模様がキュートできゅん死にしそう。

あんなに素直に正直に愛を貫けたらどんなに素敵かしら、とちょっと嫉妬。


ストーリー自体はノーマルですが、

キャラクターの濃さが非常識なもんでぶっとんでるように見える。

けど、根底にあるのはリアルな人間の細やかな心理描写だったりして。

MCRはただ面白いだけじゃなく、心にくるんですよね。


そしてさ、なんといっても近藤美月さんが面白すぎるよ。

不自然な動きが極みに極まってもはや芸術の域だよ。

美人なのに!!


あの人のあれはーなんだ。天才か天災かだな。

日常生活は成り立っているのか。

他の舞台ではどんな芝居をするのか。

謎だよ近藤さん。

美人なのに!!


最後はなんだか希望が見えてグッときました。

時間さえあったらもう一度観たかったな。

台本が欲しい。



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観劇No.52

セレソンDX「わらいのまち」シアタークリエ

2011.9.10.sat

★★★☆☆
















いつか観たいと思っていたセレソン、初観劇です。

これが大衆に受け入れられるコメディかぁと納得。

非常に安定感のある面白さでした!



寂れた温泉宿まつばらに国家議員の先生が泊まる事になり、張り切るまつばらの人々。

明日から始まる町おこしイベントの視察で良さが認められれば、

資金を県の予算に組み込んでくれるかもしれないのだ。

そこへ悪い知らせが!

長く家を空けていた厄介者の長男が突然帰ってきたのだ。

ヤクザもので権力嫌いの長男と先生が鉢合わせしないよう大慌ての面々。

しかし行き違い、勘違いで話はとんでもない方向へ…!



シチュエーションコメディの肝である勘違いがこれでもかと巻き起こり会場は爆笑。

従業員同士の恋模様もからんできて、歯痒さMAX。

ああんもう!ってのめり込んでしまいました。


コメディはbpmのスピード感と斬新さに慣れているので、

比べてしまうとややおとなしい印象。

でも、一般ウケするメジャー感ってこういうことかなーと興味深かったです。


厄介者の長男が最後にみせる男気、グッときました。

そこがまさにいい子ちゃんに感じた部分ではあるんですけど、

されど兄弟の心がひとつになるあのシーンは感動しました。


柴田理恵さんの安定感はさすがでしたね。

なにがあってもどんとこいって感じ。

ラストシーンは奥のカウンターで誰よりもマジ泣きしてた柴田さん。

役柄にご本人の人の良さが滲み出ていてとても素敵でした。


この日はあったかくて丸い気持ちで帰りました。















観劇No.48

山本プロデュースJAPAN「COLORS」

2011.8.20.sat

★★★★☆












あらびき団地にも入居している山本プロデュースJAPANをご存知だろうか。

大の大人が。アラサーまっしぐらの大人が。

段ボールで作った衣装やガムテープで作った小道具などをまとい、

漫画やアニメのキャラクターに扮装し、全力宴会芸みせてくれる。


そう、決して芝居ではない、彼らが目指すもの、それは宴会芸なのだ!


その証に、通常禁止されてる私語可!飲食可!

ていうか受付でお酒を配っちゃってる!

酒を飲みつつゲラゲラ笑う、それが山本プロデュースJAPANの正しい見方なのだ。



はっきり言おう。

この人たち馬鹿.。愛おしい。大好きだ。

それに回を重ねるごとに段ボール衣装のクオリティが上がってるのがおっかしい!!

上手くなってんじゃん!ダメだよそこ上手くなっちゃ!


宴会芸といってもストーリーはあるんですよ。


世界を暗黒に染めようと手を組んだ大蛇丸(NARUTO)、

悪魔将軍(キン肉マン)、朽木白哉(BLEACH)によって

フェニックス一輝(聖闘士星矢)が倒される。

アンドロメダ瞬(聖闘士星矢)は一輝の仇をとるため仲間を探して旅に出る。

そこで出会った陸奥九十九(修羅の門)、ガッツ(ベルセルク)とともに、

悪の軍団を倒しに向かうのだったー!


って、もーどこをつっこめばいいのやら。

白哉兄さまが悪の軍団にいる時点で納得できなかったんですけど、

実は大蛇丸に騙されてて、最後には瞬たちの仲間になるっていう

萌えキャラのお約束を踏んでるんですよねーーー!!!

わかってるなーー山本総帥!


あ、主宰の山本さんは「総帥」って肩書きで、

本番中は黒子として役者を持ち上げたり飛ばしたりネビュラチェーンを操ったり、

千本桜を洗濯バサミでとめたり、一番活躍してました。黒子だけど!!


そんでそんで大蛇丸を倒しておしまい、ってなった後は、

キャスト全員でTM NETWORKの「Get Wild」に合わせてダンスって


馬鹿すぎるでしょ!


そのダサイとカッコいいのすれっすれをいく選曲といい、ホントにツボです。

私の結婚式にぜひ余興にきてほしいです!!

いつだか知らないけど!!




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観劇No.49

JACROW「明けない夜 完全版」シアタートラム

2011.8.27.sat

★★★☆☆

















「大人の小劇場」をコンセプトに活動されてるJACROWさん。

友人の評価が高かったので観てきた!

自分では絶対選ばないであろう重く暗い事件を扱った濃厚な舞台でした。


これ元ネタがあるんですかね?

吐き気がするほど濃密な空気を創りたい、と脚本家は言っています。

だとしたら、私は吐き気がするほど不快でした(褒め言葉)。

あそこまで重苦しい舞台は初めてだったので、

観てよかったなぁと心底思いました。



1963年、裕福な家庭の一人娘が誘拐されます。

犯人捜索のために組織された本庁と所轄の刑事たちが

関係者に事情聴取を続けるうち、意外な事実が浮かび上がってきます…



わかりやすく言うと、2時間ドラマを見ている感じでしょうか。

登場人物も人望のない社長や愛人、風俗の女、そして本庁vs所轄などなど

2時間ドラマお約束のキャラクターです。

お話自体も刑事ドラマにあるようなノーマルな展開ではあります。


が、2時間ドラマとちょっと違うのは、焦点は事件の謎解きではなく、

登場人物たちの心の内面だというところでしょうか。

たぶん、というか絶対そっちフィーチャーだ思うんですけど、

だとしたら、わたしはちょっと惜しいなーと思いました。


ラストの女子社員の絶望がもっともっと濃く深くになるように全体を作り込めば、

もっとドラマチックになった気がしました。


とはいえ、それぞれに何かを背負った人たちの人間ドラマよかったです。

眉間にシワ寄せて帰りました。

大成功ですね。