
山本プロデュースJAPAN「COLORS」
2011.8.20.sat
★★★★☆
あらびき団地にも入居している山本プロデュースJAPANをご存知だろうか。
大の大人が。アラサーまっしぐらの大人が。
段ボールで作った衣装やガムテープで作った小道具などをまとい、
漫画やアニメのキャラクターに扮装し、全力宴会芸みせてくれる。
そう、決して芝居ではない、彼らが目指すもの、それは宴会芸なのだ!
その証に、通常禁止されてる私語可!飲食可!
ていうか受付でお酒を配っちゃってる!
酒を飲みつつゲラゲラ笑う、それが山本プロデュースJAPANの正しい見方なのだ。
はっきり言おう。
この人たち馬鹿.。愛おしい。大好きだ。
それに回を重ねるごとに段ボール衣装のクオリティが上がってるのがおっかしい!!
上手くなってんじゃん!ダメだよそこ上手くなっちゃ!
宴会芸といってもストーリーはあるんですよ。
世界を暗黒に染めようと手を組んだ大蛇丸(NARUTO)、
悪魔将軍(キン肉マン)、朽木白哉(BLEACH)によって
フェニックス一輝(聖闘士星矢)が倒される。
アンドロメダ瞬(聖闘士星矢)は一輝の仇をとるため仲間を探して旅に出る。
そこで出会った陸奥九十九(修羅の門)、ガッツ(ベルセルク)とともに、
悪の軍団を倒しに向かうのだったー!
って、もーどこをつっこめばいいのやら。
白哉兄さまが悪の軍団にいる時点で納得できなかったんですけど、
実は大蛇丸に騙されてて、最後には瞬たちの仲間になるっていう
萌えキャラのお約束を踏んでるんですよねーーー!!!
わかってるなーー山本総帥!
あ、主宰の山本さんは「総帥」って肩書きで、
本番中は黒子として役者を持ち上げたり飛ばしたりネビュラチェーンを操ったり、
千本桜を洗濯バサミでとめたり、一番活躍してました。黒子だけど!!
そんでそんで大蛇丸を倒しておしまい、ってなった後は、
キャスト全員でTM NETWORKの「Get Wild」に合わせてダンスって
馬鹿すぎるでしょ!
そのダサイとカッコいいのすれっすれをいく選曲といい、ホントにツボです。
私の結婚式にぜひ余興にきてほしいです!!
いつだか知らないけど!!
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観劇No.49
JACROW「明けない夜 完全版」シアタートラム
2011.8.27.sat
★★★☆☆

「大人の小劇場」をコンセプトに活動されてるJACROWさん。
友人の評価が高かったので観てきた!
自分では絶対選ばないであろう重く暗い事件を扱った濃厚な舞台でした。
これ元ネタがあるんですかね?
吐き気がするほど濃密な空気を創りたい、と脚本家は言っています。
だとしたら、私は吐き気がするほど不快でした(褒め言葉)。
あそこまで重苦しい舞台は初めてだったので、
観てよかったなぁと心底思いました。
1963年、裕福な家庭の一人娘が誘拐されます。
犯人捜索のために組織された本庁と所轄の刑事たちが
関係者に事情聴取を続けるうち、意外な事実が浮かび上がってきます…
わかりやすく言うと、2時間ドラマを見ている感じでしょうか。
登場人物も人望のない社長や愛人、風俗の女、そして本庁vs所轄などなど
2時間ドラマお約束のキャラクターです。
お話自体も刑事ドラマにあるようなノーマルな展開ではあります。
が、2時間ドラマとちょっと違うのは、焦点は事件の謎解きではなく、
登場人物たちの心の内面だというところでしょうか。
たぶん、というか絶対そっちフィーチャーだ思うんですけど、
だとしたら、わたしはちょっと惜しいなーと思いました。
ラストの女子社員の絶望がもっともっと濃く深くになるように全体を作り込めば、
もっとドラマチックになった気がしました。
とはいえ、それぞれに何かを背負った人たちの人間ドラマよかったです。
眉間にシワ寄せて帰りました。
大成功ですね。
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