2012年2月20日月曜日

そうだ、京都いこう。真冬に!








※文科省非公認

三度の飯よりも歴史が好きな、本の虫ならぬ歴史の虫。

勝手な解釈で、歴史をカジュアルにお届けします。

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大寒波が直撃していたこの週末、真冬の京都に行っておりました。



















(ホテルの客室から東山を望む。大文字焼きの跡が雪で浮き上がっています。)



なぜこんな寒い季節にわざわざ行っていたかというと、


ちょうど1年前の2月20日に京都で結婚式をしたもので、


1周年の結婚記念日に京都を訪れたと言うわけです。




そして、今回泊まったのが「京都ホテルオークラ」。


御池通に面し、京都市役所と鴨川に挟まれ、


三条へも四条へも烏丸へも歩いていける、観光には絶好の好立地な場所です。



そんなホテルですが、


一角にこんな像があるのを知っていますか。






















長州藩士の桂小五郎像(後の木戸孝允)です。



「なんでこんな所に、桂小五郎の像があるの?」と、


奥さんがふと発したこの言葉で思い出したのですが・・・



実はこの京都ホテルオークラが建っているこの場所こそ、


幕末の京都を震え上がらせた長州藩邸跡地なのです!




つまりここには、


幕末の人気投票で坂本龍馬と並んで人気No.1を争う高杉晋作をはじめ、


幕末のヒーロー達が熱い議論を交わした貴重な場所なのです。
















(長州藩士を代表する一人 高杉晋作)

「動けば雷電の如く」と伊藤博文が評しているように、幕末における革命戦士である


※大河ドラマでは伊勢谷友介が熱演。

洒落者で芸事も達者でまさに伊勢谷友介そのもの。

 奥さんは伊勢谷くんを目当てに「龍馬伝」を観ていました・・・




また、長州藩邸跡だけでなく、


四条河原町から三条河原町にかけてのこの辺りは、


土佐藩邸加賀藩邸など超メジャー級の藩邸が連なっていたり、


新撰組の切り込み事件で有名な池田屋跡地や、


龍馬と中岡慎太郎が暗殺された近江屋跡地などがあるのです。


(マニアックな視点ではもっともっとたくさんありますが)




飲み屋街や歓楽街としてだけでなく、


歴史的な観点から見ても超スーパード級な一等地なのです。


ボクはこの辺りを歩くだけでテンションが上がります。




そして、ボクが京都でもうひとつ楽しみにしていること。


それは、自由気ままなお寺巡り。


気まますぎて写メを撮るのをすっかり忘れていましたので、


これくらいの画像しかありませんでしたが載せておきます。


















(左:青蓮院門跡、右:建仁寺)




そして、もうひとつの楽しみ。


夜ご飯の後は鴨川沿いを散歩すること。


暑かろうが寒かろうが、必ず歩いてホテルに帰ります。


京都はだいたいどこでも歩いていけるのが魅力ですね。




















(夜の鴨川から先斗町を望む)





今回、あらためて思ったこと。



真冬の京都は人が少なくていい!



おそらくまた一年後も行く予定です。


ではでは。

2012年2月14日火曜日

「宅見君への手紙」 vol.30








-東京ちゃん(とうきょうちゃん、英語表記:Tokyo chan)は、
東京に行ってええかっこをしている人に対するジェラシーと
地元を捨てたことに対する軽蔑を込めた上京した人のことを称する関西弁である。-
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19の頃、

なにをするでもなく、
いつも宅見君のマンションに
集まっていた。


「あのクルマが欲しい」

「あのバイクに乗りたい」

「あの娘とつきあいたい!」


という、
ティーンネイジャーならではの
直球な欲求を日々議論していた
ある日、

宅見君の部屋に
一通のハガキが届いた。


それを再現してみました。

これ























↑イメージ




警察官の親父ならではの手紙だと、
当時の僕たちは
軽く笑い飛ばして

クルマも、
バイクも、
カワイ娘ちゃんも
すべて手に入れ、

まもなく弾けるバブル経済の
ど真ん中にいた学生時代。


いま、東京で
クルマが欲しい!!!
と猛烈に言ってる仲間がいる。


「そんな希望もかなえられないで
 東京で働く意味なんて
 あんのか?!」


当時の僕たちならまちがいなく
こういうだろう。


消費の価値は、
体験した者にしかわからない。

いまこそ、
先にとっておいた希望だと思って
ココロの思うままに行動すべきだ。

だって、人生は一度っきりしかないから。



いまでしょう!(参考イメージ)













そう思う。



お父さんを尊敬し、
銀行を辞めて警察官になった
宅見君のことしの年賀状には、


「西宮署に移動!」


とだけが書かれていた。


血は争えない。





2012年2月13日月曜日

「TOKYO DECADE」 vol.29








-東京ちゃん(とうきょうちゃん、英語表記:Tokyo chan)は、
東京に行ってええかっこをしている人に対するジェラシーと
地元を捨てたことに対する軽蔑を込めた上京した人のことを称する関西弁である。-
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今年、東京に飛ばされて(祝)10年目を迎えました。


思い起こせば2002年の秋、
京都駅の改札出た瞬間、
待ち構えていた重役に

「お前、
 来年から半分東京に行ったり来たりしてくれや」

「あ、
 はい。」

というカジュアルなやり取りで
はじまったシリアスな東京生活。


1年目の希望
2年目の失望
3年目の絶望

を経た頃、

その想いを記憶に残しておこうと一冊の本を作った。
それがこれ、


表紙










































↑あとがきより


























































…こんな感じで、

この街のカルチュアギャップスを
写真とともに綴った68ページの本の中で、


「この街は、僕に微笑まない。
 だから、いつもビルや空を見上げて歩いていた。」


と僕は書いていた。


そして
10年目を迎えた自分にとって
今のこの街・東京は、

正直どうか?

どうなんか?!

ほんまに今も微笑んでないんか?

と問いかけてみよう。


まずは、

「食べ物」

・やっぱりからい(塩味がキツイという意味)
・みそ汁の具がない、もしくは具を軽視しすぎ。
・ニンニク臭が強すぎる!
・こんぶ出汁をちゃんととれ!


「ファッション」

・モノトーンすぎる。
・無難にまとめすぎか、斬新過ぎるかどっちか。
・おかんに、あんたその服似合ってないで!
 とたまに注意された方がええ。
・ええ服着てても、どっかでユニクロの世話になっとる。


「住むとこ」

・住みにくい。
・礼金や更新料といったわけわからんお金をまき上げ過ぎ。
・天災のあと電車止まったら道に人が溢れてくる。
・家がせまい。


「電車」

・込み過ぎ。
・車両移動を繰り返すイラチが多くて迷惑。
・わりに車内は静か。
・面白いエピソードに出会う確立が低い。


「人」

・主張が激しい。
・相手とのやり取りより、早い目的達成を追求する。
・↑そのため人を傷つけないように曖昧な濁し言葉を多用する。
・何十年も前に出た大学の話をいまだに引きずっている。



『2012年の結論』

・うまく生きていくコツはわかってきたけど
 それを全面的に受け入れて体現するのはイヤ!
・定期的に関西に帰らないと息苦しくて死んでまう。
・友達が欲しい。
・土曜日の朝は「王様のブランチ」より「せやねん!」が見たい!





























という感じなんですけれども、
これから東京転勤を予定されている方が
いらっしゃるということで
その一助にでもなればなと
思って書いてみました。


あー、東京サイコ~~っす!
(ウソっす)