
2012年3月26日月曜日
「危険なCM」 vol.31

2012年3月22日木曜日
『平清盛』①ゴッドファーザー







2012年3月8日木曜日
どこかできいてるクラシック①

日本人がクラシック音楽を耳にする
タイミングとして最も多いもの。
それはたぶん、テレビ番組やCMや映画などの
BGMとして使われているときではないかと思います。
ほとんどが著作権が切れているので、
耳残りするメロディーがタダで使えるからでしょうか。
好きな人間には嬉しいところです。
でも、
中には、その曲の背景を知っている身としては、
おいおいとツッコミを入れたくなることもしばしば。
今回は、そういう映像物のBGMに使われている
クラシック音楽について振り返ろうと思います。
(今まで見てきた映像が、より深く楽しめるようになる、かもよ。)
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
取りあげるのは、こちらの00:16から使われている曲。
去年、一部をマニアを騒がせた某映画の予告でも使われてました。
(00:29~)
そういえばこのラブコメの特報でも。
知ってる限りで古いところでは。(00:18~)
CMではこれとか。
こちらは曲の途中から。
他にも、タイヤのCMや、お笑い番組の
コーナー転換でも耳にしたことがあります。
「激的」「勢い」「登場」「迫力」といった
演出をするときに使われているようですね。
のっけからシャウト全開で、
クラシックというよりヘヴィメタのようなこの曲、
たくさんのオペラで知られているイタリアの大作曲家
ジュゼッペ・ヴェルディによる
「レクイエム」という作品の1節です。

ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
彼が生まれたとき、まだイタリアという国はなかった。
「レクイエム」という言葉は、映画のタイトルに
なっていたりするので結構有名だと思うのですが、
カトリック教会で、
誰かが亡くなったときに開かれる追悼ミサの際に
演奏される葬送曲や鎮魂歌の形式こと。
(ヴェルディの他にも「レクイエム」というタイトルの曲はあります。
本当は「鎮魂歌」というのは誤訳なんだとか。)
この曲の場合、
パっと聞くとアーアー絶叫している
だけのように聞こえますが、
元々は宗教曲なので、ちゃんと意味のある歌詞
(教会が定めたラテン語の典礼文)にそって
メロディがはめられているのです。
さて、問題は、その歌詞の意味です。
「レクイエム」とつく作品はどれもだいたい
おだやか〜な曲調の部分ばかりなのですが、
(要は法事のお経のようなものなので)
典礼文の中の
「Dies Irae(ディエス・イレと読む)」という
箇所についている曲だけは、突然激しい曲調になります。
そう、上の例で使われていたのは
「ヴェルディ」の「レクイエム」の
「ディエス・イレ」という箇所。
これを、日本語にすると「怒りの日」という訳に。
いわゆる「最後の審判」とか「ハルマゲドン」の際に、
神様が天国にいく人間と地獄にいく人間を選り分ける
日のことなんだそうです(たしか)。
そこではこう歌われています。
(Wikipediaより引用)
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怒りの日、その日は
ダビデとシビラの預言のとおり
世界が灰燼に帰す日です。
審判者があらわれて
すべてが厳しく裁かれるとき
その恐ろしさはどれほどでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うーん。
映画はまだしも、タイヤのCMに
最後の審判の曲は(意味的に)ミスマッチか。
ちなみに、カラヤン大先生×イタリアの名門スカラ座による
「ディエス・イレ」全体の演奏がこちら。
カラヤンの指揮姿は、絵になるなあ。
2012年3月2日金曜日

観劇No.65
PARCOプロデュース「ロッキーホラーショー」KAAT
2011.12.17.sat
★★★★★

知る人ぞ知る「ロッキーホラーショー」は、ロンドンの小劇場で始まったロックミュージカル。
1975年に映画化されると最初は酷評だったものの、個性的なキャラクターと奇抜なストーリーを支持する熱心な信者が増え、コスプレした観客が映画に合わせて踊るというパーティーのような上演形式が定着。
歴史あるカルトムービーです。
私は大学時代に映画を見て、もうダダハマり!
エロ、ホモセクシャル、ボンテージ、真っ赤な口紅、そしてかっくいいロックに頭ガツーン!されました。
大学時代にはローリー寺西さん主演でミュージカルが上演され、コアなファンがステージの出演者と一緒に客席で踊る様を見て、「私も次があれば、絶対ダンス覚えて一緒に踊るんだい!」と心に誓ったのでした。
そして2011年。
ついにその機会がきました!
しかも脚・演は劇団☆新感線のいのうえさん、主演古田新太さん。
全国のロッキーファンは狂喜乱舞したことでしょう!
私も脳内麻薬出まくりで、よだれたらしながら横浜へ向かいました。
フランケン・フルター博士(古田さんが演った主役の変態ボンテージおじちゃんだよ)をイメージした真っ赤な口紅塗ってね!
本当はマジェンダのコスプレして行きたかったよーっ!
いつかなにかしらの機会に絶対マジェンダやってやるんだいー!
てなわけで会場に入るなり、胸の谷間もあわらなキュートな売り子さんがポップコーン売ってた!
おおおお…なにその素敵な売り子スタイル!私も着たいよ…はあはあ…
と期待は高まるばかり。
ダダ上がりの期待は裏切られることなく、最後の最後までうるとらすーぱー楽しかったです!
古田さんのフランクはね、もうね、大好きー!
セクシーで変態で最高でした。
エレベーターからの登場シーンは「ぎゃー」って声上がったよ。
観客がこうやって騒げるのもロッキーの魅力です。
おかけんのリフラフも、ちかさんのマジェンダも、ニーコちゃんのコロンビアも、みーんなみーんな大好きでした!
ああ羨ましい!私もあんな舞台に立ちたい!
ラストは念願のタイムワープをみんなで踊ってきたよ!
夢が叶ったよーーー!!!!
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観劇No.66
ドリルチョコレート×キコ 「世田谷童貞機構」 サンモールスタジオ
2011.1.16.thu
★★★☆☆

以前平日2日間限定で下北で上演されたものが、改訂を加えて再演です。
急遽時間が空いたのですべりこんできました。
そしたらちょうど割引最終日でラッキーでした!
タイトルからも漂ってますが、これは放送禁止演劇ですね!(褒めてます)
あまりにふつうに隠語が飛び交うので、言葉の意味がだんだんわかんなくなってったわ。
ピーだわよ。ピー。
エッジの効いた台詞が飛び交います。
一見ただただハチャメチャに見えますが、それぞれのキャラにしっかり芯があります。
面白かった!
世界設定がなかなか秀逸なんですよ。
もし日本が戦争に負けてなかったらどんな世界になってたかを描いてます。
過剰な「恥」文化が育ち、公共エロが禁止され、根絶やしされ、人々は限られた場所でしかエロいことができないんです。
でも若者の性欲はもう爆発するわけですよ。
エロテロとか起きるわけです。
で、アンダーグラウンドでエロテロ集団が人気者になったりして。
お気に入りの台詞は、女性の身体を上から表した「漫画!漫画!劇画じゃん!」です。
いやー男ってバカでしょうもなくて愛おしいですね!!
暗転前の台詞、痺れました~
「この壊れた世界に俺の童貞を捧げよう」でしたっけ?
絶対使うことないけどいつか使ってみたいなぁ。
絶対使うことないけど。
観劇No.67
R×R 「虹色の輪舞曲 ~8枚の金貨~」 スペース107
2011.1.27.fri
★☆☆☆☆
最近観た中で一番のドファンタジーでした。
ゲームの世界を再現したかのような。
どうやら主宰の方がファイナルファンタジーに関わっているらしく、なるほど~って感じでしたね。
普段からゲームをしない私にはその世界観や能力設定がとっても難しかったので、集中して見てはいたんですけど、理解しきれませんでした(笑)
ドファンタジーなんですけど、ところどころで超現実ネタをぶっこんできます。
水玉れっぷう隊のアキさんがすべらない話したり、山口良一さんが欽ちゃんの話したり。
これが話の腰を折ること折ること!
一気に夢が覚めてしまうのになんであんな演出したんだろう?
ファンタジーと現実の融合が乱暴すぎて、この点は全然面白くなかった。
照れでもあるんでしょうか?いやないよね。だってファンタジーのプロ集団だし。
面白かったのは、色の能力者の戦いですね。
舞台は色に力が宿る世界。
色の能力者たちは、所属する色によって使える能力が違うのです。(この設定かっこいい!)
ある時、酒場に8人の色の能力者たちが集められます。
集められた理由もわからず混乱する能力者たちですが、「不要な一人を決めてください」との命令をうけ、戦いを始めます。
このとき、各々の能力を使って戦うんだけど、細かいところまで非常によく考えられてて感心しちゃいました。
例えば、赤は火、青は水、水色は風、黄は大地、みたいなこと。
それプラス、表には出さない裏能力があって、これがエグイんだ。
小難しいこと抜きにして、この表能力と裏能力を駆使した頭脳戦がもっと見たかったな。
けっこう有名な方が出てたのに、ちょっと残念な感じでしたね。