2010年7月21日水曜日

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今回の作品については、すごい後ほどご紹介するとして

まんぷく回に度々出てくる「ギャラリー」という言葉について

ちょっとだけ、内容薄めでお話したいと思います。


「ギャラリー」。(=画廊)

なんか響きが洒落てますが

そもそも「ギャラリー」てなんなんでしょう。


wikiには「美術作品を展示するスペースのこと。」とあります。

たしかに、“スペース”というのは的を得ているように感じます。

「施設」というよりは、感覚的に「突然出没する“スペース”」なんですよね。

だからこちらも日常の延長上にふとそのスペースに入り込んで

心を休めたり、

いつもとは違うことを考えたりするのが

自然の行いだと思っています。


できることなら、いつも発見や感動があったり

居心地のいい場所であってほしいものですが、

なかなか自分に波長の合うスペースを見つけるのは難しいものです。



私が主に足を運んでいるのは

公共的なギャラリー(区民ホールなどに併設されているような)ではなく

商業的ギャラリーです。

ここでいう「ギャラリー」とは常に

商業を目的としたギャラリーを指しています。


あまりつっこまれると厳しいのですが

私でも把握しているギャラリーの基本中の基本を

ここらあたりでまとめてみますと…



無料です。

美術館と違ってお金は大概取られません。

お洋服のお店みたいなもので

買うのはもちろん代金を払わなければいけませんが

見る分にはロハなのです。



分類できます。

一口にギャラリーといっても、

いくつかの特性があって分類することができます。

これを知っていると行く前には

だいたいギャラリーの雰囲気が掴めます。


A『貸しギャラリー』。

作家さんからお金をもらって場所を貸すギャラリー。

売り上げの手数料も何パーかもってっちゃいます。

日本のギャラリーはほとんどこちらのシステムです。


B『プライマリー・ギャラリー(企画ギャラリー)』

美術商が自ら作家を選んできて展示し、

顧客に販売することで収入を得ます。

ギャラリーの特性が出やすいし、

まだ名の知れない作家さんをいち早く紹介してくれるので

私は普段もっぱらこれらに足を運んでいます。


C『セカンダリー・ギャラリー』

印象派やピカソなどすでに流通している作品を

オークションやコレクターから

仕入れて販売するギャラリー。

私はあんまり興味ありません…



以上。




ええっ、2項目しかないよ!

そうなんです。私が人に説明できるのはギリここまでです。

ふーあぶないあぶない。

補足ですが

ギャラリーによってはAなんだけどBもしてるよ、とか

全て厳密に分類することはできないかもしれません。

でも、ざっくりと分けるならこのくらいなんじゃないでしょか。

たぶん。


東京のギャラリー分布図は

やはり銀座近辺に集中していると思いますが、

バブル崩壊以降、

馬喰町はじめ茅場町や清澄白河などにも分散してきているようです。


先日ご紹介したかつての「食糧ビルディング」しかり「馬喰町」しかり

「あそこらへん(わりと都心に近くて)安くて広い場所が空いてるぞ!」

となれば住み着きだすのがギャラリーです。

たくましい。


どうやら神田・馬喰町・浅草橋・日本橋を結ぶ地域を

「セントラルイースト東京(CET)」とか言って

盛り上げようとする動きもあるそうで…



で、今回はなぜにギャラリーの事をまとめたかといいますと

自宅の近く5分ほどにも、いいギャラリーが出来(て)たんです!!

(がっかりしないでー)

もちろん、上記でいう②ーBです!

しかも、展示してた作品がけっこう好み!








































牛骨…、
いったい何があったのー?!




































































何かが潜んでいそう…







木彫の作品。

意味深な表現にじっと魅入ってストーリーを想像してしまいます。

なんか物悲しいけれど、ミニチュアなサイズに

ひそやかな人間の営みを感じて愛おしく思いました。

この作家さんはまだ1981年生まれのまだ若い方です。

でもすごい技術力。

雰囲気と表現が

ドイツの作家シュテファン・ヴァルケンホールに似てるように思うけど…。















こちらは主に人物の作品ですが。







とりあえず、すごい巡り合わせ。

家の近所に好みのギャラリーが出来てたなんて。

頑張ってCETエリア(近辺)に住んでてよかったなぁ…と

しみじみ「ギャラリー」の根本から振り返ってしまうくらい

嬉しい出来事なのでした。








2010年7月14日水曜日

観劇No.9

演劇集団アーバンフォレスト「真夜中の取調室」

2010.5.5.wed シアターグリーンBIG TREE THEATER

★★★☆☆


















〈あらすじなどはこちら〉http://www.urbanforest.jp/



ここの女優さん、誰かに似てるなぁと思っていてこないだ気付きました。

椿鬼奴でした。


以前知り合いが出演した時とても面白かったので

観に行くようになったココ。

DM特典でチケットがお安くなったりする心配りが

貧乏人にはたまりませんよありがとう!


個人的に、大きな劇場よりも

観客と近い中くらいの劇場が似合う気がします。

だから今回ばっちりでしたね。



ミステリーコメディと銘打った今作のストーリーはこうです。



ある夜、小さなジャズバーで殺人事件が起きます。

目撃者は5人。

常連の女性、カップル、寡黙な成年、そしてバーテン。

刑事は5人を個別に事情聴取しますが、全員の証言が全く違うのです。

嘘をついているのは誰か?犯人は?何のために嘘をつくのか?

果たして刑事は事件の裏に隠された真実を暴くことができるのか!?



あらすじがすでに面白そう~!

ミステリー好きにはたまりません。

用事があったのにこれ読んでついつい行っちゃいましたもん。

取調室での会話劇を期待して。


というのも、わたし1部屋の中で事件が起きる話が大好き。

映画でいうと「チャイニーズディナー」や「2LDK」。

(両方とも堤幸彦監督だわ)

誰に言っても理解されないチョイスなんですけどね…

「チャイニーズディナー」のIZAMは最高ですよ!



話を戻しますが、これ面白かったです!


まずセットがいいなぁと。

ジャズバーの上部にせり出す形で取調室が作られていました。

1階がジャズバー、2階が取調室、と言えば解りやすいですかね?

同じ空間に2つの場所が混在するセットはとても演劇的ですね。


余談ですけど、演劇ではスポットライトだけで別の場所を表現できます。

(ドラマでもたまにありますね、急に妄想に入るシーンとか)

舞台上はただの空間ですが、役者の見ている風景が伝わってくる時があって、

そういうとき、人間の想像力ってすごいなぁと思います。


これはネタバレすると面白くないので

くわしくは書きませんけど、(再演する可能性もあるしね)

良く出来たストーリーで、

誰かに話したくなる「シックスセンス」系の結末でした。

犯人、というか、からくりがわかった時は思わず

「あなたはだぁれ!?」とつっこんでしまいましたが(笑)


いろんな疑問がラストできゅーっとまとまってスッキリ!

でもでも、一番最後の没シーン?は再現しないほうがわたしは好き。

せっかくかっこよく感動的に終ると思ったら!

作者の照れですかね~?

ちょっとガクッときちゃいました。

シリアスに終るのは悪くないと思うのですがね。







2010年7月13日火曜日












今朝、通勤電車で座って本を読んでいたらば、

隣でガン寝中のサラリーマンの肩口に「がつん!」

という大音量でカメムシがとまったので、






←カメムシくん。ひぃぃぃッ…



虫嫌いのわたしは「こっち来るなこっち来るなこっち来るな!」

と全身全霊で念じながら読書を続けたところ、

目の端っこでカメムシがサラリーマンの肩口から衿元、

そしてついには衿の中へ姿を消したのが見えたので、

神様にお礼を言って電車を降りましたどーもフシギです。


メムシの行方も気になりますが、

あの軽い虫が人間の肩にとまる際、

なぜにあのような大音量をたてることができたのかが謎。

(みんないっせいにこっち見たもの)



それはさておき、

今回は前回書きそびれた5月末の観劇分からまとめてみたいと思います!




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観劇No.8

AND ENDLESS『PANDORA'S BY ME ~FANTASISTA~』

2010.5.29.sat 東京芸術劇場 小ホール

★★★★☆














〈あらすじなどはこちら〉http://www.andendless.com/special/pandora/



サモトラケのニケってご存知ですか?











←ニケちゃん。美しい…




ギリシア神話に登場する勝利の女神で、

Nikeの社名の由来&ロゴマークのモチーフとしても有名です。


サモトラケ島の海中から発見されたニケ像には

頭部と両腕がありませんでした。

だからこそ美しいとの意見があるように、

この有翼のトルソは人々の想像力をおおいに刺激!

チラリズムの魅力ですね。

パンチラみたいなものです。(ちがいます)

ちなみに右腕は発見されてるらしいです。



二本立て公演のひとつである「PANDORA'S BY ME」。

「FANTASISTA」は、このニケ像の謎から紡ぎ出されたファンタジー。



ある国で平和祭が開催されようとしています。

彫刻家カインはそのラストを飾るニケ像を製作中。

恋人であり脚本家のアリサの劇も上演される予定で、

さらにカインは平和祭が終わったら

アリサにプロポーズしようと考えておりました。


駄菓子菓子!


平和祭の前夜、カインのもとに天使が現れ、

自分が10分後に殺されることを知ります。

運命に逆らって自らニケ像を壊し、

海へ飛び込み死ぬカイン。


アリサを想うカインは神様に頼み、堕天使メフィストとなり地上へ。

最初に出会った人間であるダメダメ役者モーリスと魂の契約をし、

共に行動しはじめます。

そうしたある日、今度はアリサが殺されることを知り…




って感じで開演瞬間にト~リ~ハ~ダ~!

一気に引き込まれました。

セットや衣装も細部にまでこだわりが見られ、

美意識の高い劇団さんなのだなぁと思いました。


カイン(メフィスト)が地上へ降りた時、

彼が死んでからすでに7年が経っていました。

7年…長いですね。

それでもまだカインの死が受け入れられずに泣くアリサ。

その悲しみ伝達力がすごかった田中良子さん。

この人が泣くと会場からもすすり泣きが…

ダメ役者モーリスが「アリサさんの笑顔が見たい」と

頑張る気持ちが良くわかります。

わたしも、この人には幸せになってほしいと思ってしまった。

だからラストシーンでアリサが笑うシーンは、

モーリスは衝撃で若干後ろにのけぞってましたけど、

わたしものけぞりました(笑)

笑顔のパワーはすごいです。

モテたきゃ笑えって話です(ちがいます)


悲しみといえば、カインのそれも相当なもの。

誰よりもアリサに会いたくて、誰よりも幸せを願っているカインが、

殺される予定のアリサを守るためにする選択には感動しました。


あ、あと神様が化けた姿であるハット役の塚本拓弥さん!

なんだろうすごく怖かった!

夜道で出会ったら、たぶん逃げるよわたし。

あの違和感はなんだ?

目?かな…なにも映ってないような目…

この世のものではない感じ…?

とにかく、すごい違和感だった。まだちょっと怖い(笑)


劇中ではたくさんの悲しい事件が起こりましたが、

最後は希望を感じることができましたので、

ほっこりといい余韻が残りました。

あ、だから「パンドラ」なのかもしれませんね〜。



【余談】

この台本、出版されています。

だぶん学園祭かなんかでやるんでしょうね、

後部座席の女子高生軍団がストーリー先読みして泣き過ぎ。

休憩時間にはこれみよがしな号泣。

わかるよ、気持ちが高ぶっているのだね。

しかしだね、そう抱き合って泣かれるとなんだか冷めてしまうのよ。



女子高生A

「演技力ではうちらも負けてないよ!

だたやっぱり本物はセットの豪華さが違うよね~」




………………。 (゚Д゚;)




あははははははガッデム!

そこだけかい?ほんとにそこだけなのかい?レイディたち!

なんて幸せな脳みそだ!


わかったこと。

豊かな感受性でしょ?アピールは見ててイタい。


ちゃんちゃん。