2010年11月8日月曜日

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『chim↑pom』(チン↑ポム)グループ名もなかなか過激ですが

活動もかなり過激で刺激的で物議を醸す、若いアーティストの中で最も注目されている集団です。





どのぐらい過激かというと……






・渋谷で捕まえたドブネズミを剥製にして「ピカチュウ」を作った。

 (「スーパー☆ラット」)

・知らない人に電話をかけ、銀行口座を聞き出しお金を振り込むというパフォーマンス

 (「オレオレ」)

・カンボジアで撤去した地雷で自前の高級バックや石膏を爆破

 (「サンキューセレブプロジェクト「アイムボカン」)

・広島の上空に飛行機で「ピカッ」という文字を描いた。

 (「広島!」)








…………など。


広島の上空に文字を描いたパフォーマンスは相当問題になり、

初めて美術館個展を開催する予定だった

広島市現代美術館での展示が中止になり、

被爆者7団体に陳謝。

謝罪の模様はマスコミ各社に翌日報道されたほどです。






彼らの作品は黒すぎて一瞬ドン引き。


するんですが、なぜかもっとその黒い中にある中身を見てみたくて

こちらから近づいてしまう、そんな感覚になります。






今回の展示も、すごかったです。

展示タイトルは「Imagine」。





会場に入る前に張り紙がしてあり、なにやら説明が書かれていたのですが

せっかちな私はろくに見ず突入。

するとそこは一点の明かりも無い真っ暗闇でした。



…じつはけっこう強めの閉所&暗所恐怖症なもんで一瞬にしてパニック!



やばい、吐くー。じたばたじたばたじたばたじたばたじたばたじたばた…



必死の形相で広い空間にたどり着くと大きいスクリーンに映像がながれていました。








…その映像は、盲人の「にらめっこ」







わ、…笑えない…。


世の中にこんなに笑えない「にらめっこ」があるとは…







別室に作品は続きます。


点字が刻まれたエロ雑誌(下着姿の上に点字が書かれている)

ラインストーンで出来た点字が書かれたパネル(きらっきらに輝いている)

3D映画のチケットを買う盲人のドキュメント映像

(盲人が映画のチケットを買う際、3Dにしますか?と勧められるやりとり) 

「めだかの学校」が「めくらの学校」に替え歌された楽譜と歌う盲人…

(めーくーらーのがっこうはーかやのーそとー♪と歌っている)



こうなると最初の真っ暗闇の意味について、

否が応にも考えさせられてきました。

そして私が「笑えねえよ」と思った経緯も、

じわりじわりと思い返してしまいました。


盲人同士の「にらめっこ」もエロ雑誌もドキュメントも、一瞬笑いそうになったんです。

でも、それをすぐに「笑っちゃいけない!」にすり替えてしまった。この作業って、なに?



よくよく知ると、今回の展示でことあるごとに登場していた盲人は

ブラインドサッカー日本代表として活躍する盲人の『ハジくん』という人で、


その「ハジくん」ともう一人の盲人同士の「にらめっこ」は、

ヘン顔を見たchim↑pomの笑い声に笑った方が負けというルールで、













エロ雑誌に書かれていた点字はなにもエロ雑誌の説明ではなく、

オノ・ヨーコの「グレープフルーツ」という詩集の文言

(「飛びなさい」「水をやりなさい」等、ジョン・レノンの「Imagine」の基になった詩)で、













ラインストーンの点字は「KIRA KIRA KIRA…」と書かれていて…、












など、いろいろな意味が張り巡らされていました。

知れば知るほど、瞬時に働いた自分の「理性」ってなんなんだろう、

打ち消そうとした「笑い」はダメなものだったの?でもちょっと残る嫌悪感はなあに…?


ぐるぐる考えた事も無かったことを考え始めて

「障害者を笑っちゃいけない」とか「見えないのはかわいそう」とか

なんかあんまり近寄りもせず考えもせず決めてかかってたな、と。



今でもまだ、あの展示について考え続けているところなんです。

展示が面白かったのか、なんなのか答えはでていません。

でも、とりあえず自分がなあなあで済ませようとしていた事を

考える事が出来て、気づく事が出来て、よかった…?




そして、chim↑pomが「見える」「見えない」の問いを

ハジくんという盲人との交流からどれだけ真剣に考えたのかは

一枚の写真からうかがい知れたような気がしました。













一瞬「やっぱやばいんじゃないの」と思うのですが、

よくよく見ていると、展示を見た後だと

「…そう思ってしまう自分って、何様?」って

ぶつけた問いが倍の勢いで返ってくる感覚です。




広島の空に文字を描いた後、

被爆者団体に謝罪した事から交流が始まったという後日談などからも

chim↑pomという集団は、軽いノリで作っているかのようで、

実は泥臭く真っ正面から取り組んでいる硬派なアーティスト集団なのかも、と

思い始めていています。

ちなみに私がろくに読まなかった説明文は以下です。↓


見えない世界へようこそ。

堅く眼を閉じてください。暗闇の中で心や頭のスクリーンにはどんなものが映ってますか?たくさんの情報を与えてくれる視覚が失われたところから、無限の想 像力を駆使して進む旅が始まります。それは到底人には話せないような馬鹿げたことだったり、叶いそうもないような壮大なものだったりするかもしれません。 しかしながらそれははっきりとスクリーンに映り、あなたの心をどきどきさせることでしょう。そんな人間の五感をフル活用した世界にあなたも足を踏み入れて みませんか?きっとあなたの五感が震えだし見えなかった何かが見えるはずです。そして見終わった頃には「いつ見えなくなっても大丈夫」なあなたがいるはず です。






残念ながら、なによりも改めて思ったのは

「やっぱ暗闇ムリ」でした… 克服したい…








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道をあるいていたら、ふと、

アスファルトの隙間から生えている小さな花を見つけた。



たまにそういう経験すると、

ふっと数秒、気持ちがほぐれたりしませんか。





須田さんは信じられないくらい精密な木彫で

花や草木など自然物をつくり、

そういう何気ないシチュエーションを

数千倍ものパワーある空間に変えてしまう作家さんです。




作品はあまりにもさりげなさすぎて、

毎回「どこだ、どこだ」と探すのも楽しみの一つです。


そして作品を見つけた時の感動。


ホンモノの花や草だったら

「あらあら、こんなところに」程度にしか感じないかもしれない。



でも須田さんの生み出したものは、

その一輪がすごくドラマチックで、

主役で、美しくて、たくましくて、

出会えたことに心が打たれるほどの存在感なんです。






↓Clickで拡大↓

http://www.art-it.asia/u/admin_expht/zkN2EU6RHQhP9eZfKnOYから












以下まんぷく撮。ぶれご容赦










































「侘び寂び」のなんたるかもまともに語れないし、自信ないけど

通じるものがあるっつーか、一輪に宇宙がつまってるつうか…。

とにもかくにも、

森羅万象をぎゅうううううと濃縮させた

宝石のような作品に思えます。



実際にみてもらわないと分からないかもしれません。

500%おすすめします。


2010年11月5日金曜日

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今年9月までに見た展示の中で記憶に残った展示3つを一挙レポートします。











初めて今津さんの絵を見たとき、

「ああ、理想の絵を描いてくれる人がいた。」と思いました。





卒業してから、なんとなく置いてあった絵筆も画材も

全部実家へ送って、

もう絵の具使った絵なんて描くまいよ。としんみりしたものです。


完敗に乾杯!(おおうっ)

 ………………でした。



土俵が違うつうの。なぜ悔しかったんでしょう。

今では思い出せません。

強いていうなら、同い年の画家さんだったからかな?




でで、そんな青かった頃から幾年か経ち、

いくらか大人になった今年、再び対峙してきたのです。



↓Clickで拡大↓

http://www.imazukei.com/works2010.htmlから


































うーん、



いい。





やっぱり



いい。





ゆらめく人や風景、

ありえない光景、

少し、暗示的で。


暗いおとぎ話の絵みたいにも思う。




今津さんの絵は、

心の奥にしまってあって自分でも思い出せないようなイメージを

「ほらここにあるよー」と引き出してもらったような感じがする。




本当に一瞬、トリップするなぁ。


展示されていなかった作品ですが

他には、















































この人の絵がほしい。心からそう思う数少ない人です。

また、ぜひ展示を見たいな。



2010年11月4日木曜日

小休憩にゅーす 2010秋








今回はレポート一休憩。







知ってます?

ちょっと前までアツかったアートニュース。







ヴェルサイユ宮殿で展示されている村上隆さんの個展「MURAKAMI VERSAILLES」がフランスで賛否両論!


<村上隆さんとは>京藝術大学美術学部日本画科卒業、同大学大学院美術研究科修士課程修了、同博士後期課程修了。アニメ的なキャラクター、フィギュアの作品で注目を浴び、2003年ルイ・ヴィトンとのコラボレーションで話題に。『My Lonesome CowBoy』がサザビーズで1516万ドル(約16億円)で落札され、海外では最も有名な日本人アーティスト。






なんでもルイ14世のご子孫にあたる方が

「先祖を冒涜する行為」にあたるので中止を訴えてるとか…。



ルイ家ってまだあったんだなー。

と思ったら、

本家にあたるブルボンさんとこの方みたいでした。

(…そんなん言わんかったら、あんたのご先祖やなんて知らんのに…なんてね…)





その、話題の展示作品はこちら↓

画像全てhttp://fukuhen.lammfromm.jp/からお借りしています。


















































































































いかがでしょう?



個人的には、今回の村上さんの個展は

写真みる限りけっこういいなー、うんうんいいぞ!と思いました。

豪華絢爛な宮殿の中に ポップなキャラクターたちのオブジェがあるという

+(陽)と+(陽)同士のぶつかり合いが新しい空間を創りだしている!

宮殿の見たことの無い(ほんとに見た事無いけど)側面を導き昇華させていて

ものすごいパワーが充満してそう!

あと10倍貯金があったらすぐにでも見に行きたい。



2008年にも同じくベルサイユ宮殿で展示された

ジェフ・クーンズさんも、



←http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry305.htmlからお借りしています。

<ジェフ・クーンズさんとは>アメリカ人アーティスト。大規模な作品が多く、工場のように大人数を雇い作品を制作することで有名。2007年サザビーズのオークションで、「Hanging Heart」が存命の美術家の作品につけられた最高額の2360万ドルで競り落とされた。










すごくいいなあ!と(写真見て)思いました。

ちなみにこの時もきっちり今回とは別のご子孫が中止を求めたとの事。


ベルサイユ、ギャラリースペースとしても未知数だ…

(世界遺産だつうの)



まあ、たしかに、自分がアートに興味なくて、

ノーマルな子孫だったら微妙な気持ちなのかもしれません。

たぶん日光東照宮とかで村上さんの作品が展示されたら、

徳川さんのご子孫の方(いるの?)怒るでしょうし。


…ぱっと言ってしまったけど、日光東照宮とかお寺じゃ

ハマリすぎてつまらなそうだなぁ。

想像を超えなさそう。








最近だんだんいい感じに寒くなってきたと思ったらもう11月なんですね。

もう晩秋です。前も言いましたけど、栗ですよ。

はやく東京会館のマロンシャンテリー食べてください!


展示レポートが季節におっついてないので

次回から3回に分けて、5月~9月見たナイス展示を一気に紹介したいと思います。