2010年8月25日水曜日

NHKを利用することについて










私、広告の仕事をしているのに、
気づくと見ている番組が
NHKばかり…。
(2番目はテレ東。。)


いいのか?

いいんです(たぶん)



かつて子ども店長がちょんまげ
結って泣き叫んでいたのも、

ビジュアル系のボーカルを戦国武将に
仕立て、お茶の間に浸透させたのも、

韓流ブームのきっかけを作ったのも、

脳科学なる言葉を一般的にしたのも、
 :
(中略)
 :
NHKなんだから。


いわゆる業界のガリバーというか
パイオニアというか。

特にここ最近、NHKが作ったきっかけを
他のメディアや広告がキャッチアップして、
流行にしてしまうことが多い気がする。

規模も予算も出演者の数も圧倒的だし、
公共放送という立ち位置の違いはあるにしても、
メディアパワーの桁が違います。

NHKのドラマのロケ地になろうものなら、
大挙して観光客が押し寄せたり。
(「篤姫」のときは¥300億くらいの経済効果があったとか。)


というわけで、

仕事の会議で、よく、

「ヤフトピで取り上げられるようなアイデアを!」
という言葉を聞くのですが、

世間一般への影響力はNHKに
取り上げられた方があるだろうと思い、

使えるものは何でも使えの業界精神で
それを実現できたら、この世界では
スゴい武器になるだろうなと思った次第。

誰か挑戦してみればいいのにと思い


(その方法を考えろと言われても、思いつかないけど。)


* * *


どうしてそんな小難しいことを
書いたかと言いますと、
「ゲゲゲの女房」のロケ地に
行ってまいりまして。

このドラマ、朝の連ドラにして久々に面白い。

タイトルがキャッチーだし、
漫画家の奥さんが主人公というのも新しいし。
話が幼稚じゃないし、かといって
変にややこしい人間関係も出てこないし。

安心して見られる。


しかし、その舞台の調布ですが。



















普通の街でした、はい。


ドラマの前から、行政とかに協力していた
みたいで、お化け軍団の姿はあちこちで
見かけましたが。
特に「今が刈り取り時!」みたいな
ことはしていない雰囲気でした。


↓実際この軍団に見守られるのは嫌だ






















↓入りにくい観光センター






















↓お店が描かれたfゲゲゲシリーズのマンガがパネルになっている






















↓お決まりの記念撮影スポット


















変に観光っぽくなっていないので、
期待していくと、アレという感じですが。。

うまく現実の街に馴染んでいて
それはそれで落ち着いて歩けます。


調布と言えば関東屈指の古刹・深大寺。
ここもロケ地になっていましたが、


















↓変な形の燭台























それよりも、その裏にある塔がスゴい。

↓わかりにくいですが、30mくらいあります






















動物愛護家の団体が建立したもので、
ペットの長寿健康を願ったり、
いなくなったペットが戻ることを願ったり、
はたまたペットのお墓になるそうです。
























卒塔婆?代わりにやたらに幟が

立っておりまして。

よく見ると施主名に
有名人の名前が
たくさんありました(ペット愛)



本当はこちらの話を書くつもり
だったのですが、観光!という
感じの場所ではなかったですね…。

(ペット飼っている人は、塔に行ってみるとご利益があるかも。)



それにしても、秋にNHKのドラマと
まったくお案じタイトルの映画
やるのですが…

こんなNHKに便乗してばっかりで
世の中いいのでしょうか。。

2010年8月19日木曜日

12









以前ご紹介した

「家の近くにこんなにいいギャラリーができていた!」ギャラリー

”Takuro Someya Contemporary Art"(徒歩5分)

ほどではないですが

ここのギャラリーもかなり近い距離にあって、

うふふ。


イケてるなぁ。近所!

生活しづらいけど!!





そのご近所ギャラリーに展示されていたのは

加藤泉さん。


海外からも注目されているとても有名な現代作家さんです。


絵画も彫刻も制作されています。


作品を見たことがある人も多いかもしれません。

例えばこんな作品。


















…あれ、
ないですか?





彫刻を拝見した事は何度かあるのですが
絵画をちゃんと見させて頂くのは今回が初めてでした。


ネットや雑誌などでよく作品が掲載されているし

アースな色彩やフォルムが結構好きだったので

楽しみに足を運んだんです。


が…










実際に見ると、ものすごい生々しくて

もう、すごいにゅるにゅるな感じで

すごい迫力でした。




そして、私にはそのリアルさが

生理的に …ギリギリ無理でした。


こんなにも、なんというか、

「胎児」感があるとは…。


母性とは真逆の神経を刺激されるといいますか。

うう。


でも、作品から「人類」そのものの姿をみせられたというか

その強烈な表現は唯一無二でしょう。


まさに芸術です。

これが受け入れられないなんて、残念、私。



何事も経験です。


とりあえず

この感覚を味わうことが出来てよかったなぁ、

と思いながら、

よたよたと家路につきました。








そんな、どうしようもない生理的拒否感を実感してから

しばらく経ったころ。


母に「お母さん、アンタの絵あんまり好き違うねん。」

と言われました。


理由は「なんか気持ち悪い」とのこと。



別段ショックではありませんでしたが

(というか大爆笑しましたが)

生理的に受け入れられないことって、

親子の絆をも超えるんだなぁとしみじみ思ったのでした。



感覚の共有ってむずかしいんだなぁ。

アートに接すると、ちょっとしたことからも

何かを発見ができたりして、

どんなことでも得した気分にはなります。




<画像元上から>

一番上

http://www.albatro.jp/birdyard/illustration-art/kato-izumi/index.htm

他全て

http://www.art-it.asia/u/admin_expht/bkfSITZ1GC0cXPthrqyo/



2010年8月18日水曜日

11













今回は「アニメ」や「ネット文化」などの

いわゆるオタク的な表現と「アート」の関係性について

言及した展覧会をご紹介します。


こんな前書きをすると、

以前ご紹介した「文化庁メディア芸術祭」のような

ほっこり素朴でさっぱり健全な雰囲気のもののように聞こえますが、

ずいぶん暴力的な雰囲気の展示でした。



いったい何を主張した展示なのかは、

以下の動画に要約されているようです。




思い思いに描かれたイラストの張り紙が無数に貼付けられた壁。














女の子のはりぼてが横たわり、

棚には同人誌のような作りの漫画が閲覧自由に置かれていたり…。














床には寝転がったり座り込んだりして

模造紙にイラストを書き続ける人々。

制服姿の(高校生?)女の子や男の子もいました。

みんな一心不乱です。






どれも目をみはるほど上手い。手が早い。

独創的で面白いなぁと思う描写もちらほら。



それを眺める私…。


って、なんだこれ。

なぜに私は高校生の落書きを眺めているのか。



結論から言うと、たぶん、

私はこの展示について半分くらいしか理解できていないような気がします。


いえ、彼らの表現するものと、

いわゆる「アート」と言われているものの間にある

落差に対する不満は理解できますし、

いずれは誰かが声高らかに発言するだろうと思っていたので

とても意義のある展示だったと思っています。


特に梅沢和木さんの壁画は

デジタルの混沌とした世界観が凝縮されていて面白いと感じました。





でも、なんか全体的に

インスタントな感じがしてならないなぁ。

彼らの理屈はおそらく無限にあると思うのですが、

ソレを聞くのはしんどそうだなぁ。


アニメキャラに対する「萌え」の気持ちについて

「肯定」も「否定」も簡単にできますが、

中立に立とうとするとこうも難しいのかと思いました。

もしかしたら用意された間口が狭かったのかもしれません。

私には彼らの世界がほんの少ししか垣間みられなかったです。

私も準備不足だったのかなぁ。



とにかく、いろいろ考えさせられる展示でした。

そこかしこで賛否両論あるようです。

でも出る杭は打たれるので、方々の批評に負けず

もっと磨きをかけて新たな展開をしてくれることを期待したいと思います。



お借りした画像ソース元 上から
http://www.artit.asia/u/admin_columns/4a3tyG6ZDlvUeCumTRbQ/
http://www.artit.asia/u/admin_columns/4a3tyG6ZDlvUeCumTRbQ/
http://pixiv.cc/rairairai7/archives/1356367.html
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20100411/p1


2010年8月17日火曜日

10












ここ10年ほど盛んに、世界中の都市で

「アートフェア」なるものが開催されているようです。



「アートフェア」とは、

ある程度の数のギャラリーが集り、

各々一押しの作品を飾って売るアートの見本市のことです。


世界で一番有名な現代アートフェアは

スイスのバーゼルというところで行われる「アート・バーゼル」。

世界各国から選ばれた300以上のギャラリーが集まって展示をし、

話題のアーティストを紹介します。














建物がすでにかっこいいい

http://www.art-it.asia/u/admin_ed_exrev/SsOd9YHrjepJlItXK6mT




世界中のコレクター、バイヤー、アーティストが

一堂に会する貴重な場であり、

マドンナなど有名セレブたちもくるので毎年大変注目されています。


わずか5日ほどの開催で

何百億も売り上げてしまうというおそろしいイベントですが、

厳しい選考に残って出展できる日本のギャラリーはわずか4~5件。


ゆえに「アート・バーゼル」に出展できるということは

一流のギャラリーと認められた、とっても名誉なことなんです。

死ぬまでに、死ぬまでにかならず行きたい!



そしてそういったアートフェアは日本でも各地で催されています。

もちろんバーセルほど大規模ではありませんが、

日本で一番大きいと思われるのは「アートフェア東京」。


http://www.artfairtokyo.com/about/より





今年で5回目、毎年有楽町の国際フォーラムで催されています。


なんと有料(驚くの私だけ?)一般1500円。

美術館と同じくらいのお値段ですね。

でも、毎年チケット売り場が長蛇の列!


普段行列を見て愛おしい気持ちになることは滅多にありませんが、

ここに来て大行列を見ると走ってハイタッチしたくなる!

当然誰もそんなテンションではありませんのでこらえますが。



今年もすごい人でした。

普段、静かで緊張感たっぷりのなか鑑賞することが多いけど、

フェアとなると、魔法にかかったように

ギャラリストや作家と気軽に話せて、

精神的に作品との距離がものすごく近いんです。


正直美大の卒展のようなブース形式に若干抵抗はありますが、

(…なんらかのトラウマが残ってるのやも)

アートが『商品』として扱われている潔さは新鮮です。


高価な作品ももちろんありますが、

若手の作家さんだと2~3万円台の作品もあります。


去年の話ですが、同行していた友人がある作品を購入しようか迷っていました。

「もう一回りしてから決めれば」と、ひと呼吸つかせたつもりが

戻ってくると予約済みのシール。

まるでセールのようにすぐ売れてしまいます。

友人が残念がっていると(ごめんね…)ギャラリーの方からすっと名刺が。

買い損ねてしまった作家さんの新作や、ギャラリーに新しく入った作品などの情報を

メールでお知らせしてくださるとのこと。

こういう風に自然とギャラリーとつながるきっかけも作ることもできるんですね。


今回は最終日に行ったせいか至るところにシールが!

もっと売れろ~。




「アートフェア東京」のおもしろい点は現代アートだけではないところ。


古美術・工芸を扱うギャラリーも参加しているので、

急に浮世絵があったりして、しかもモノホンの北斎の肉筆だったりするので

とてもびっくりします。


北斎を展示していた「角匠」さんのブース
版画は
3万円~販売していたそうですが(それも驚き)肉筆は15000万円。

http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2087より



















新旧乱れ合いの、雑多で多様な雰囲気は体調を整えていかないとダウンしちゃいそうです。

プレスリリースによると今年は来場者5万人を突破。

過去最高の来場者数とのことでした。

ブース料がものすごく高いとか…噂はありますが、

もっともっと活性化して、

バーセルのように世界有数のアートフェアになってほしいものです。

不況に遮られず、この流れが恒久的に続きますように…。



とか今年も願いながら会場を後にエスカレータに乗ると、

目の前にどこかで見たことのあるおじさんが。


こ、小山登美夫さんじゃないっすか!

あ、あわわわわ。(さっきも会場で見かけたし、何度か見かけたことあるけど)

超至近距離!どっきんこ!!


うーん、

こ、これが日本一の画商の背中かぁ~。

かばんかぁ~。

おしりか~(ヘンタイ?)


最後にとても有り難い?ものを見れた今年の「アートフェア東京」でした。

来年も必ず行くぞ!お~!!




2010年8月16日月曜日











観劇No.12

X-QUEST(20anniversary)

「演戯王~king of player」

2010.6.19.sat 吉祥寺シアター

★★☆☆☆













〈あらすじなどはこちら〉http://x-quest.jp/stage/engioh/index.html



「エクスクエスト」って読みますよ。

20anniversaryって…20年やってるってことですよね?

うえ~すごい~。

そして演劇人の見た目年齢の若さたるや恐ろしい。


この舞台のウリは、「X-QUEST vs 20人の刺客」。

20周年を記念し、20の劇団から1人づつゲストを招くっていう企画です。

それって豪華~!

舞台上には約30人の役者が入り乱れ、てんやわんやでした。


いつも簡単にあらすじを書いてますけどね、

この舞台はえ~と…あらすじが…書けません…


なぜか?


ネタバレどうこうの話ではなく、まとめられないんです。

いろんなストーリーが入り乱れすぎて、

どのストーリーの誰にフォーカスを当てればいいのかコンランショッープ!

(でもあれはきっと繋がったストーリーなはず)


簡単に言うと、「混沌」。

30人の役者が演じるみごとなカオスでした。


片で見ると面白かったんですけどね!

大人数でするダンスやアクションはとーてもかっこよくて迫力があったし、

観ていてわくわくしました。

個々のキャラクターは魅力的だから、

好きなキャラを愛でる楽しみも。(AKBの法則)


だからこそなんだかもったいない!

人が多すぎて飽和状態??

盤からは、その広がった枝葉をどうやってまとめるんだろう?って心配に。


人種差別やカルト宗教やなんやかんや入り乱れ、

結局は男の子のゲーム?夢?脳内のなにか?

よくわからないまま終ってしまいました。


う~む。

結局、なんで「演戯王」?

大人数のキャラを動かすあの男の子がそれ?


役者さんたちはどう理解して演じていたのか興味深いです。


今回のように勢いでどわー!っとやる舞台も好きなんですけど、

やっぱり高い料金払うからには、

ちゃんとストーリーを観たいなって思ってしまうんですよね。

面白ければテーマなんて別になくてもいいと思うんですけど、

それでもやっぱり。

歳をとったのかな…………とってるけど。


あ、でも20周年のお祭りだからこれでいいのか!

と納得して、吉祥寺を後にしたのでした。



















観劇No.11

bpm「bpm FESTA 2010 ~DVD発売記念スペシャルイベント~

第1部 シーサイド・スーサイドedeition /第2部 ハイカラedition」

2010.7.3.sat ★★★☆☆


敬愛するbpmがトークイベントを開催するというので行ってきました。

昨年上演された2本立ての舞台、

「シーサイド・スーサイド」と「ハイカラ」のDVD発売記念として、

出演者たちをゲストにトーク、あの笑いと感動をもう一度!という趣旨です。


トークイベントって何?状態で会場入り。

お客たちの無言の「あなた誰のファン?」みたいな探り合いを、

ちょっと外側で楽しむ。

楽しみ方を間違えている感が否めません…


俳優、声優、モデル、お笑い芸人入り乱れの2時間。

稽古中の裏話やら本番中の事件やらプレゼント大会やら(イベントっぽーい!)

盛りだくさんでした。

特に、裏話にはとても興味があるので、

もっと聞きたかったなぁ!


なんといっても、ちっさいころテレビで観た

ケント・フリックさんの人間効果音を

間近で観ることができて嬉しかったです!

本物だよ…感動しちゃった…


bpm FESTA は今後も続くようですよ。

楽しみ!




☆飛び入りゲスト「純烈」さんの話


第2部に乱入したゲスト、和泉 宗兵さんと「純烈」さん。

ご存知でしょうか?歌謡コーラスグループ「純烈」。












←純烈さん(本気)



このイケメン6人組、真面目なムード歌謡グループだそうで。

さらに、メンバー6人中4人が戦隊ヒーロー出身という特殊なグループなんです!


酒井一圭さん→『百獣戦隊ガオレンジャー』ガオブラック

白川裕二郎さん→『忍風戦隊ハリケンジャー』カブトライジャー

小田井涼平さん→『仮面ライダー龍騎』仮面ライダーゾルダ

友井雄亮さん→『仮面ライダーアギト』仮面ライダーギルス


ハイカラ出演者の谷口賢志さんもその昔、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』ゴーブルー

和泉 宗兵さんも『未来戦隊タイムレンジャー』タイムイエロー…

bpm FESTA は、なんだか戦隊ヒーロー祭りに!


実はわたし、大学時代、

仮面ライダー龍騎にだだハマり(いいオトナが)


仮面ライダー龍騎は斬新でした。

ライダー13人が殺し合い、生き残った1人だけが願いを叶えてもらえるという…

子ども番組でヒーローが殺し合い……ほら、斬新!!

子供向けとは思えない深~いドラマでした。

かっこよかったんですよね~アンチっぷりが。


なので、涼平さん(ゾルダ)が出てきたことでテンションアップ。

涼平さんはbpm次回作の「ジッパー」に参加なさるそうです。

あの役かな~?なんて想像してます。

楽しみです!