
今回は「アニメ」や「ネット文化」などの
いわゆるオタク的な表現と「アート」の関係性について
言及した展覧会をご紹介します。
こんな前書きをすると、
以前ご紹介した「文化庁メディア芸術祭」のような
ほっこり素朴でさっぱり健全な雰囲気のもののように聞こえますが、
ずいぶん暴力的な雰囲気の展示でした。
いったい何を主張した展示なのかは、
以下の動画に要約されているようです。
↓
思い思いに描かれたイラストの張り紙が無数に貼付けられた壁。
女の子のはりぼてが横たわり、
棚には同人誌のような作りの漫画が閲覧自由に置かれていたり…。
床には寝転がったり座り込んだりして
模造紙にイラストを書き続ける人々。
制服姿の(高校生?)女の子や男の子もいました。
みんな一心不乱です。
どれも目をみはるほど上手い。手が早い。
独創的で面白いなぁと思う描写もちらほら。
それを眺める私…。
って、なんだこれ。
なぜに私は高校生の落書きを眺めているのか。
結論から言うと、たぶん、
私はこの展示について半分くらいしか理解できていないような気がします。
いえ、彼らの表現するものと、
いわゆる「アート」と言われているものの間にある
落差に対する不満は理解できますし、
いずれは誰かが声高らかに発言するだろうと思っていたので
とても意義のある展示だったと思っています。
特に梅沢和木さんの壁画は
デジタルの混沌とした世界観が凝縮されていて面白いと感じました。
でも、なんか全体的に
インスタントな感じがしてならないなぁ。
彼らの理屈はおそらく無限にあると思うのですが、
ソレを聞くのはしんどそうだなぁ。
アニメキャラに対する「萌え」の気持ちについて
「肯定」も「否定」も簡単にできますが、
中立に立とうとするとこうも難しいのかと思いました。
もしかしたら用意された間口が狭かったのかもしれません。
私には彼らの世界がほんの少ししか垣間みられなかったです。
私も準備不足だったのかなぁ。
とにかく、いろいろ考えさせられる展示でした。
そこかしこで賛否両論あるようです。
でも出る杭は打たれるので、方々の批評に負けず
もっと磨きをかけて新たな展開をしてくれることを期待したいと思います。
お借りした画像ソース元 上から
http://www.artit.asia/u/admin_columns/4a3tyG6ZDlvUeCumTRbQ/
http://www.artit.asia/u/admin_columns/4a3tyG6ZDlvUeCumTRbQ/
http://pixiv.cc/rairairai7/archives/1356367.html
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20100411/p1
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