2011年8月9日火曜日

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今年も行ってまいりました。アートフェア。




本来の4月開催は、国際フォーラムが


被災者の方々の避難受け入れ施設になったため延期になり、



(それ自体はもちろん意義のある、当然のことですが)


右肩上がりだった観客数も減少になっちゃうかな、とか


やや心配しながら足を運んだのですが…




ん?


あの行列は、お隣の「相田みつを美術館」…?

みつをが今そんなに…?


一瞬本気でそう勘違いするほどの行列ができていました。























いやー、すごいな。いやいやすごい。こんなにたくさんの人が


アートを見たいと思っているなんて…泣。


ありがとう、みなさん。(誰目線か)



でもごめんなさい、


私には「招待券」という


なんともセレブなカードがあるので一足お先に…。



係員に向かって手刀切り走法。



「すみまっせん、招待券持ちなんですけ…」


「招待券の方も最後尾ならんでくださーい」


…お、おおう…





よく見るとみなさん、手に招待券…


招待券乱発してるの…?











30分後やっと入れました。


うーん、すごい人!人!人!


あついいいい。


作品、普通に多い~。


ぜんぜんいつも以上~~よかった~~~









今年は目を疑うものにけっこう出会いました。


まず、これ。


(CLICKで拡大できます)








…こんな人ごみで、


ついに見てはいけないものを見てしまったのかと思いました。

























これは、斬新な「椅子」だそうです…。


…座りたくない…


しかもよーく耳をすませると

「…ガタンゴトン、ガタンゴトン、…つぎはーにしにっぽりー…」

か細い声で山手線アナウンスしてるー。なぜー。




つぎ。

















本物の標本みたいですが、作品です。


小さい悪魔のひからびたのやドラゴンのひからびたのが額の中に。


丁寧に注釈には「発見場所、都内」とか。けっこう近場。



ギャラリー違いでアンディーウォーホールの作品が何点かありました。


(おそらく)直筆の作品は、1億5000万。値札、長っ。


ん~、すごく可愛くて素敵なんだけど

今日はやめとこうかしら的な顔で次のブースへ。





その他いいなと思った作品達

一番気に入った作品。











その次くらいに気に入った作品。






















かわいい陶器の作品達。

はさまれてます。









今っぽい足軽さん達。

左の方は、

チョコレートで出来た

甲冑着てますね。

かわいい。












以前ブログでも紹介した

今津景さん。

変わらず絵の中に

入り込んでしまうような

世界観で良いけど、

もっと遠近感ある方が好きかも。














インドの方の作品だったと思います。

(うろ覚え)

トゥーマッチ感がなんかいい!

熱い!

ブースの色が真っ青で絵が映える!













くずれ落ちるいくら。

静謐な日本画みたいです。









今年もお腹いっぱいな気持ちになれました。

そして今年も作品買えなかった…。ごめんなさい。



それにしても、アートフェアの行列を見て

ずいぶん昔聞いた話を思い出しました。


戦後間もない1946年、

奈良国立博物館で正倉院展の第一回目が開かれた時の話です。

まだ日本中、物資も交通機関も全然回復していないのに

遠方からも多くの人が宝物を見に押し寄せ、ものすごい行列をつくったそうです。

みんな食い入るように展示をみて解説を読んでまた次の宝物を見る…

美に飢え、敗戦で誇りを失いかけていた多くの人たちが

老人から若者まで全国各地から集まって

国宝に見入ったとききました。


正倉院展と違い、アートフェアはほとんどが現代美術作品ですが

(国宝クラスの古美術品も混じってはいますが)

今年、これだけ多くの人がアートを見にこられたというのは

何かみんな共通して思うところがあったのかもしれません。

(招待券はきっと延期になった関係でダブったからでしょう。…きっと。)



来年も無事に開催されますように。

そして来年は一つでいいから買えますように。

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