






colum No.9 スカイライン -征服-
予想70点/100点
・・・体感型演出が最高!なはず!
---------------------------------------------
あらすじ
ロサンゼルスの親友に会いにきたジャロッドとエレイン。
早朝4時ごろ、突如として青白い光と共に不気味な音が響き、友人が光の中に姿を消してしまう。
窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、地球から人間を次々と吸い上げていた。
※Yahoo映画より引用
---------------------------------------------
最近ちょくちょく予告や街角でポスターを貼っているので、
気になっている人もいるはず。
本作は宇宙人の侵略をモチーフにしているのですが、
スピルバーグ製作の「SUPER8/スーパーエイト」や
9月公開予定の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」など
大作SF映画の陰に隠れていて、あまり目立っていないのも事実。
監督はストラウス兄弟。
監督としては、スカイラインの他、
AVP2-エイリアンvsプレデター-だけとまだ数は少ないですが、
彼らの真骨頂はVFX技術。
自らの視覚効果製作会社”Hydraulx -ハイドラックス-”を持っており・・・
ターミネーター3
デイ・アフター・トゥモロー
ウォンテッド
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2012
アバター
アイアンマン2
ソーシャル・ネットワーク
パイレーツ・オブ・カリビアン-命の泉-
など多数のVFXを担当。
今作でも、圧倒的なCG感が楽しめます。
いや、楽しめるはずです。
というのも、今回はとある事情で、
映画を最後まで見る事はできませんでした。
一緒に見に行った鑑賞者(SF映画が苦手)が、
途中で怖くなりリタイアしたため、
僕自身も開始40分までしか見ていません。
そんな40分という壮大な予告編をみた僕がおすすめするポイントはコレ。
■徹底したVFX技術への自信!
このSF映画・・・
ほとんどデイシーンなんです。
SF映画といえば、CGとの合成の甘さをクリアするため、
ナイトシーンにしてすこしぼかすことが多数。
しかし、スカイラインはほとんどが昼のシーンで、
宇宙船やエイリアンの細部がこまかく見えます。
アバターとかやってるオレの技術をみろよ!!!
といわんばかりのこの自信。
1000万ドル(約8億円)という超低予算映画ながら、
(※世界侵略-ロサンゼルス決戦-の約7分の1)
わずか20人のスタッフとブルーバック撮影たったの1日という工夫?で、
この映像をやってのけたのです。
それを見るだけでもおすすめ!!!
■徹底したアトラクション演出!
この映画、すこしくどいところもありますが、
なにかこの先よくないことが起きるんじゃないか・・・?
という演出を徹底的にいれてきます。
もうずっとドキドキしっぱなし。
遊園地のアトラクションのようなスリルを体感できるでしょう。
■徹底した絶望系ディザスター!
主人公が活躍して、良くない状況を突破する・・・
そんな子供じみた演出はしないぜ!
だって地球にこんなエイリアンきたら、もう手も足もでなくて
絶望するしかないでしょ?
ハリウッド俳優をつかっているけど、
オレはそんなタレント映画にはしないぜ!
トランスフォーマーみたいなことが地球でおきたら、
そんな人類は無事にはいかないぜ!
わかったか!マイケルベイ!
パイレーツオブカリビアンのジョニーデップみたいに
障害なしのタレント映画なんておれはつくらないぜ!
わかったか!ジェリーブラッカイマー!
わかったか!ハリウッド!!!
そんな声がオレには確かに聞こえてきました。
■やっぱりヒューマン。
そしてこの映画の良いところは、
VFXを見せることだけでなく、
「極限状態における人間の心理」を描いていること。
って僕最後までみてないですけど・・・。
そんな気がします。
だからこの映画って薄っぺらくね?
ということにはならない・・・はず。
*****
総じてスカイライン-征服-は、おすすめできる映画だと思います。
特にSF好き、宇宙船好き、怪獣好きな人にはかなりいいはず!
エイリアンと宇宙船が合体したようなクリーチャーや、
いままでみたことのない獣がでてきます。
世界で6500万ドル(約52億円)の興行収入をあげているスカイライン。
絶対にもう1回見に行くぞ!!!
オーーー!
今をさかのぼること50年ほど前、
東京を騒がせた前衛芸術集団がいました。
山手線を特異な格好(顔を白塗り等)で乗車し、
ひと駅ごとに降りてパフォーマンス したり、
東京オリンピック直前の銀座の街を、
白衣を着て、薬品などを使い、異常なまでに掃除する など
路上や駅、ホテルなど日常的な場所で非日常的な行為をし、
表現していたそうです。
彼らは「ハイレッド・センター」というグループで
「老人力」でも有名な赤瀬川原平さん、
高松次郎さん、中西夏之さんの3名を中心に活動していました。
(その他、オノヨーコさん、横尾忠則さん、岡本太郎さんなども参加していたそう)
↓ハイレッド・センター「首都圏清掃整理促進運動」↓
wikiには
「彼らの集団は様々なイベントや行動によって、
それが芸術であるかないかという事を
制度的に問いかけようとした。」
とあります。
50年後のいま、大震災後のこのとき、
渋谷駅 岡本太郎の壁画「明日の神話」に
福島第一原発事故を思わせる風刺画が書き足されたのを見て
私は「ハイレッド・センター」を思い出しました。
岡本太郎タッチだけど、
ちょっとタイムボカンみたい…
数日間誰の仕業か分からずワイドショーでも話題になりましたね。
結局これは以前もご紹介した「chim↑pom」によるものと
本人達の公表から判明し、
そのドキュメンタリーも流される展示会が、
清澄白河で6日間開催されたのでした。
↓予告編↓
私はひとり、日本の現代アート史(そんなんあるのか)に残る
一大事件だ!と興奮し
この展示は必ず見なければなるまい~と息巻き
足を運んだのでした。
しかしそこでは壮大な肩すかしが待っていました。
当然メインだろうと思われていた「明日の神話」の付け足し絵
(『LEVEL 7 feat. 明日の神話』)が
いともあっさりと壁にかかっているだけで終わっていたのです。
彼らの中では、岡本太郎が原爆の炸裂する瞬間を描いた
「明日の神話」に絵を足す事は、
単に今回の展示のプロモーション行為に近く、
その他にも用意された度肝を抜くような作品達のほんの一部でしかなかったのでした。
展示作品詳細
防護服を着た彼らが福島第一原発所の相当近く(多分規制されている今は考えられないほど近く)まで無言で歩き
かついできた旗に日の丸を描いた…とおもいきや放射能マークにし、力一杯原発に向かって振る映像や
福島第一原発から30キロ地域周辺の植物を除染し制作した生け花、
被災地で被災者の若者達と一緒に円陣を組み「気合い」を入れる(「宮城がんばれ」「福島かんばれ」等の応援だったのが「彼女つくるぞ」等の関係ないものに変化して笑いが起きる)「気合い100連発」映像、etc…
もともと「chim↑pom」は広島の空に「ピカッ」と書くなど
「核」を重要なテーマとして扱っていたこともあり、
多くのアーティストが未曾有の災害で活動意義を考え込んでいる中
「いま」「このとき」「瞬発的」に作品を制作し展示する意味は大きかったと思います。
かつての「ハイレッド・センター」とは
根本的に活動意義がちがうと思いますが
放射能にまみれた体当たりの行為は、
50年ぶりに芸術が表社会に現れたかのような衝撃でした。
ちなみに、世間では散々叩かれた『LEVEL 7 feat. 明日の神話』は
岡本太郎記念館の館長・平野暁臣さんに「いたずらと切り捨てられない」と語られています。
よかったねえ。
ただ、
「原発とかどうなわけー!」とがむしゃらに叫ぶことは必要かもしれないけれど
そんなこと実は日本中が考えているわけで
それに対する「chim↑pom」なりの答えが見たかったな。というのが
正直なところ。
原発なく皆が幸せに暮らす方法はあんのか、なんなのか、どうすればいいのか
誰か教えてと強く思ったのでした。
----------------------------------------------------------------------
観劇No.33
BQMAP20周年記念公演「大図~月から江戸まで800歩~」
2011.5.7.sat
★★★☆☆
20周年を向かえたBQMAPさん。
劇団を20年て…私が小学生のときに旗揚げされたってことで…ひー
演劇より演劇らしいドラマがありそうですね~
さて、そんな今作は、時代劇でミュージカルです。
日本地図を作るため蝦夷を歩く伊能忠敬や間宮林蔵などなど、
教科書で見たことのある歴史上の人物がかなり脚色されて登場。
さらにはオズの魔法使いのキャラクターを模した落ちこぼれ隠密4人組、
吉原の花魁、薩摩藩、エカテリーナ2世などなどが、
完成間近の大図(日本地図)奪還を目指して奔走。
華やかでほろりとくるエンターテイメント作品でした。
今回私の心を持っていったのは、
知桐さん演じるエカテリーナ2世の1人マトリョーシカ遊び。
なにあれずるい!
会場出て即セリフメモっちゃったくらい大爆笑。
素敵すぎる。
そして丘崎さんのセクシー花魁。
椿鬼奴さんよりよっぽどキャサリン・ゼタ・ジョーンズでした。
笑いあり感動ありの20周年にふさわしい華やかさ。
今後とも素敵な舞台を見せていただきたいと思います。
----------------------------------------------------------------------
観劇No.34
ガラス玉遊戯「わたしのゆめ」
2011.5.12.thu
★★★★☆
とある小学校の保護者会。
先生も交えて話し合う議題は、次回の課外授業に呼ぶ講師を誰にするか。
事前にとった子どもたちへのアンケートで、
呼んでほしい職業ナンバー1に選んだのは、
なんとキャバ嬢。
将来なりたい職業にキャバ嬢を選んだ子も多数います。
小学校にキャバ嬢を呼ぶか呼ばないか。
保護者は「賛成派」と「反対派」に別れ、意見は堂々巡り。結論がでません。
そこへ、キャバクラに勤めながら女手一つで子どもを育てる母親がやってきます。
課外授業の講師を引き受けようと意気揚々とやってきた母親ですが、
反対派の母親たちとガッツリ対立!
さぁ、次回の課外授業はどうなるのでしょう…?
てな話です。
「12人の怒れる男」を彷彿とさせる議論バトルでした。
こういうの大好き!
キャバ嬢ってのがまた今っぽい。
実際、中高生の将来なりたい職業アンケートではキャバ嬢が上位にランクインとか。
ドラマや漫画で美しく着飾って大金を稼ぐキャバ嬢が活躍してますから、
憧れる気持ちもわかりますよね。
でも実際はそんなに楽な仕事じゃない。
将来の夢をイメージだけで安易に決めないよう、
実際の仕事をしっかり解らせるために呼んだ方がいいという賛成派。
小学生に夜の仕事の話を聞かせるのはまだ早すぎる、
性的に間違いをおかしたらどうするんだ、という反対派。
私はみんなの意見に共感しちゃって、
どちらの意見にも「そ~だよなぁ~」「たしかにね~」ところっころ賛同しちゃいました。
もし私が母親でキャバ嬢だったら…
もし厳格な教育ママだったら…
もし先生だったら…
どの意見も正しいんだと思います。
私は先生の、なんだかひどく諦めに満ちた、
「大丈夫ですよ。親や先生がダメダメでも、子どもは意外と育つもんです」
というような言葉が印象的でした。
現実にありそうな人間模様がとっても好みでした。
イエーイ!!
みんな乗ってるかい?
声が聞こえないぜ!!
みんな乗ってるかい???
えっ?こんなブログあったっけ?
うるさーーーーーい!
野暮な指摘はやめなさーーーーーーーい!!
めんどうだから
これからは長続きするように
形式を変えるぜ!
文章なし。画像のみ。
気に入ったコピーができてなくても
どんどん載せてくぜ!
漫画の内容が知りたくなったら
各自ウィキペディアを調べること。
文句があるなら
kazunori.sumikawa@adex.co.jpに言ってくれ!!
それではよろしく!ロケンロー
--------------------------------------------------------------------------
今回はこれ。