2010年9月24日金曜日

稲刈り 後編









今では「そうだったね」という感じですが、
ほんの2週間前まで、
日本は信じられないほど暑かった!

そんな狂いそうな残暑の中、
稲刈りを行ってまいりました!
(やっと本題に入れる…)




まぁ、家が農業やってるので、
手伝いに駆り出されただけですが…。




しかし!


手伝うといっても、
ほとんどは機械作業なので、

やることはそんなになく。



あえて言えば、
眠い(朝早くからはじめる)のと
暑い(田んぼに日影はない)のを
ガマンすることぐらいかな。




これ↓が、一般に稲刈り機と呼ばれている
「自脱型コンバイン」という機械。
















イネを刈るだけじゃなく、
ついでに茎から実(モミ)を分離して、
タンクに貯められる賢いマシン。


うちのは旧型なので、最新タイプと比べると
5倍くらいパワーに差があるらしいですが。





で、実際どうやるのか。


田んぼに着いたら、















稲刈り機が曲がりやすいよう四隅だけ人力で刈って、















あとは稲刈り機でバリカン式に、















バリバリバリバリっと。



















田んぼが段々、更地に戻っていくのを
見るのは、なかなか楽しい。



ある程度刈ると稲刈り機のタンクが
いっぱいになるので、戦車の砲塔のような
排出アームからコンテナにあけます。

















いやー、今年は豊作でした!
















後はこれを乾燥機に運んで、
脱穀して(コメの周りについてる皮を取る)
30kgずつ袋に詰めて出荷、という流れ。

これで我が家の農家的1年は一段落。

(1年かけて作ってるんだから、
色んな言葉も生まれるわけだ。)




確かに、
ちょっと暑いけど、
ちょっと眠いけど、
ちょっと埃っぽいけど…

キツいというほどでもないかと。




このあいだ宮崎の稲刈り婚活?なるものが
特集されていたのですが(※ソース:NHK)

他の農作業ほど辛くなく、
収穫の充実感もあって
和気あいあいともできるので
稲刈りなら取組みやすいよーと思います。
(といって密かに勧めてみる。)




何はともあれ、皆さん、
食べてください、
日本の心・おコメ。


(強引なまとめ)


2010年9月22日水曜日

稲刈り 前編











突然ですが、問題です。


これは何でしょうか?




















なになに、コメだろアホ?





いえ、違うんです。おしいけど。




応えは「イネ」です。


***


調べたのが昔なのでちょっとアヤフヤですが、
英語の「Rice」に対応する日本語は


・実った植物、もしくはそれについた状態なら「イネ」
・脱穀した後、精米する前の状態なら「モミ」
・精白してやっと「コメ」


といった感じで、
状態それぞれに対応して
全然関係のない言葉になります。


ところが英語だと、状態に関わらず
基本的にコメ関係は「Rice」で表現。

英語に限らず、ヨーロッパ系の
言語はだいたいそんな感じのようです。



一方で、日本語で「~ムギ」を
つけて言うところのものは、

・オオムギ  → Barley
・コムギ   → Wheat
・ライムギ  → Rye
・オーツムギ → Oat
・ハトムギ  → Adlay

と、英語ではそれぞれ全然関連のない
言葉になると。

(逆に、日本語の「ムギ」のように、
ムギ類をひとまとめにする単語はないらしい。)



言語学の法則では、生活に関わりが
深いものほど
細かく分別されて、
色んな言葉が
当てはめられるそうです。

これはその証拠なんでしょうか。



…とまぁ、そんな小難しいことを考えながら、
稲刈りをしてまいりましたよ in 9月の炎天下。


ふだん絶対想いもしないこんなこと、
何で考えていたかというと、
それだけ稲刈りって楽というか暇というか…。


屁理屈だけで随分スペースを使って
しまったので、肝心の体験談は
次回アップします、はい。



(最近、日本人があまりオコメを大事に
してないような気がするので、あえて
書きましたけど。)



続く




ところで、「おコメ」って書くと、
関西出身の人が微妙な表情をするのはなぜ?


2010年9月20日月曜日

15













年齢が一つ違いの女性の方が描いた

油画の展示でした。



年が近いと、それだけで親近感。



よっ!アラサー!!





経歴が華麗です。

(↓以下作家ブロフィールから抜粋。)

…京都大学法学部卒業後、数年間の社会人生活を経て

渡米し、ペンシルバニア大学や

コーコラン美術学校で絵画を学びました。

さらに帰国後は多摩美術大学に編入し、

2010年3月に美術学部絵画学科油画専攻を卒業…


そうですか…

そうですか…

すごい勉強されたんですね…



































































































勉強は大切です。

人間一生涯勉強です。

たいがいの人間国宝が

言う気がします。




でも、アートに関して

「勉強」してきた感じは、いるのかな。


技術を見せるための表現でなく、

表現をするための技術であってほしいなと

展示を見ていてぼんやり思ってしまいました。


ああ、こんなことばっかり言っていると

偉そうすぎて偉そう死する〜!



5mくらい離れてみると、色彩がキレイで

女性の「もろさ」も「不安定さ」も

まるごと包み込むような優しさのある

心地いい作品に思います。

でもディテールを見ると、いかんせん

全てが整いすぎてて、筆の処理とか、

ちょっと絵の具を垂らしてるところとか

うー、これ見よがしに見えて、


もったり~~~。

がっちり~~。

ばっきばき~~~。



はああああああ、

かっぱ橋に行って

すごく良く出来た食品サンプルを見て、

感動するんだけど、

心のどこかで「結局、これ食べれないんだよなぁ」って

なえ~んとなる気分を思い出してしまいました。



でも、トーンは好きだし

今後の展開を楽しみにさせて頂きたいと思います。

(なんだかこの締め方ばかりな気がする。。)



すべての画像元

http://ex-chamber.seesaa.net/




2010年9月16日木曜日

14












映像インスタレーションの展示。



作家の宮永さんは、

1985年生まれ昨年京都市立芸術大学大学院卒業したばかりの

若いアーティストさんです。

でも、なんとも腰の据わった表現というか

すごい安定感のある映像作品だったなぁ。


実は、あまり映像作品は得意ではないんです。


いったいいつ終わるのか分からないし、

見る間、姿勢を拘束されるし、

たいてい退屈なものが多いし。(そんなことないだろけど!)


でも、ギャラリーに入るとすぐ、

液晶ディスプレイに流されていた映像。













なんと美しい。


自然の風景がほとんどで、

分かりやすいストーリーはないんだけど。

なんだかよくわからないけれど、

明日への活力がわいてきましたよ。

生きるゾ!





↓ダイジェストがこちらから見られます。

http://www.andart.jp/artist/miyanaga_akira/

活力不足の方は必見です。

…大画面で見た方が、いいなぁ、やっぱり。




その奥暗室になっているスペースでは何台ものプロジェクターを使用して

ほとんどの壁面に夜の国道沿い(?)を車で走る映像が流されていました。















車が走る音や工事現場の音も、臨場感を膨らませます。

見慣れているような風景だけど

なぜか時間を忘れて見てしまう。

夜の孤独感とか、日本独特の街の空気感とかを

改めて感じさせる構成が

とてもうまいなぁと思いました。


うまく表現できませんが、でも、

この夜の映像の方は、もうちょっと「こってり感」があっても

よかったかなぁ~~~。

最初に見た映像がドラマチックだったので、

リアリティのあるこちらのほうが物足りなく感じたのかもしれません。

あと、期待していたより夜に浮かぶネオンの光の美しさが

若干足りなかったかなぁ。



全体を見て感じたのですが

とても器用な作家さんなのかも…。


今後もぜひとも、さらに心を動かされるような作品を期待したいです。


13
















…ぃひゃっと涼しくなってきました。

いよいよ秋ですね。




てことは、新栗の季節ですね。


ではひとこと…





VIVA モンブラン!!!









アンジェリーナのモンブラン








…よし!


気合い入った。




スイーツも美味しい季節なんですけど

(まぁ、年中美味しいけど)

秋といえば、やっぱり「芸術」ですね。

なんでか知りませんが。

寒くなる前に、がんがんギャラリーめぐっちゃいましょう。

ふむ。




今回のギャラリーは

銀座エルメスのすぐ近く

今時こんな違法建築ありえるのかと思えるほど不安定な雑居ビルの中に、

もっすごいコンパクトなスペースのギャラリーを開いていたのですが

最近、銀座二丁目のビル地下に広いスペースを得て

そちらをメインギャラリーとしているようです。



今回はほんとうにぶらりと寄ったので

展示されている作家さんのことはまったく知りませんでした。



ギャラリーに入ると、

どうやら陶器の展示のようだと分かりました。

ふだんあんまり行かないカテゴリ。

いい機会かも。


枯れた木材や腐りかけの果実、貝殻など

時間の経過を思わせる造形にしばし魅入ってしまいました。












































…。

けっこうな作品数を見終わった頃、

まわりを見てようやく気づいたのですが


「作品、多っ!」


まだ半分かい!きゃー。貝だけに!

これだけ大量に制作するのは大層時間がかかったことでしょう。

ごくろうさまです。















作品自体はなんとも味わいのある、でもどこかかわいらしい作品でした。

でも、枯れているモチーフが多いので風水的には家に飾るのは

あまり良くないのでしょうね。て、なんて浅い感想なんでしょうか。



画像元

http://www.art-it.asia/u/admin_expht/m9v6XtTA35UKiuQcqkVC



2010年9月14日火曜日











観劇No.16

劇団ヘロヘロQカムパニー 「悪魔が来たりて笛を吹く」

2010.8.13.fri 前進座劇場

★★★★☆















あらすじなどはこちら〉http://heroq.com/



声優の関智一さん率いるヘロQは、チケットがなかなか取れないのです。

今回初めてゲットん。


関さんといえば、

ドラえもんのスネ夫でのだめの千秋先輩でエヴァのトウジですワオ。

加えて豪華声優人がゲストとなれば、満員御礼ごもっともです。



横溝正史の金田一シリーズ舞台化第2弾

(前回は「八ッ墓村」。観たかった…)の今作も

チラシイラストは山本タカト氏(LOVE)。

耽美…!!

横溝正史×山本タカトはナイスマッチングーだと思います。



簡単なあらすじはこちら↓


戦後間もない混乱の時代、銀座の宝石店で従業員が毒殺され宝石類が盗まれるという、

人々を恐怖に陥れる事件が起きた。


その容疑者とされていた元子爵・椿英輔が失踪。

娘・美禰子に宛てた遺書には不気味な文字が記されていた。

「ああ、悪魔が来りて笛を吹く。」


そして2ヵ月後、信州霧ケ峰で英輔と思われる自殺体が発見された。

ところがその後、妻の秋子は英輔らしい姿を目撃する。

彼は生きているのか?

椿邸では英輔の生存を占う「砂占い」の儀式が行われる。

そこへどこからともなく響き渡るフルートの音色。そして始まる椿家の悲劇。

戦後の混乱と、旧華族の没落、頽廃を背景に人間の怨念を炙り出す横溝正史の名作。





原作を読んだことがないので、新鮮な気持ちで拝見。


いやーすごかったよ!

セットがぐるぐる回るよ!(そこ?)

内容も観やすくて、面白かったです。


金田一耕助といえば、石坂浩二、豊川悦司、ゴロちゃんなどなど

いろんな俳優さんが演じてますね。

それぞれに味があって素敵です。

関さんの金田一は飄々としていてコミカルで、

親しみやすいお兄ちゃんみたいな印象でした。

庶民派?うん、それも面白い。


度肝抜かれたのは三石琴乃さんのベッドシーン。

三石さんといえば、セーラームーンのうさぎちゃんですよワオ。

ベッドの上で男性の上に馬乗りになる姿が艶かしく美しいこと!

そして声のエロいこと!(腐)

今思い返しても、強烈なインパクト。

もうあのベッドシーンしか覚えてないよ~…


次回はチケット取れるかなぁ…