
映像インスタレーションの展示。
作家の宮永さんは、
1985年生まれ昨年京都市立芸術大学大学院卒業したばかりの
若いアーティストさんです。
でも、なんとも腰の据わった表現というか
すごい安定感のある映像作品だったなぁ。
実は、あまり映像作品は得意ではないんです。
いったいいつ終わるのか分からないし、
見る間、姿勢を拘束されるし、
たいてい退屈なものが多いし。(そんなことないだろけど!)
でも、ギャラリーに入るとすぐ、
液晶ディスプレイに流されていた映像。

なんと美しい。
自然の風景がほとんどで、
分かりやすいストーリーはないんだけど。
なんだかよくわからないけれど、
明日への活力がわいてきましたよ。
生きるゾ!
↓ダイジェストがこちらから見られます。
http://www.andart.jp/artist/miyanaga_akira/
活力不足の方は必見です。
…大画面で見た方が、いいなぁ、やっぱり。
その奥暗室になっているスペースでは何台ものプロジェクターを使用して
ほとんどの壁面に夜の国道沿い(?)を車で走る映像が流されていました。
車が走る音や工事現場の音も、臨場感を膨らませます。
見慣れているような風景だけど
なぜか時間を忘れて見てしまう。
夜の孤独感とか、日本独特の街の空気感とかを
改めて感じさせる構成が
とてもうまいなぁと思いました。
うまく表現できませんが、でも、
この夜の映像の方は、もうちょっと「こってり感」があっても
よかったかなぁ~~~。
最初に見た映像がドラマチックだったので、
リアリティのあるこちらのほうが物足りなく感じたのかもしれません。
あと、期待していたより夜に浮かぶネオンの光の美しさが
若干足りなかったかなぁ。
全体を見て感じたのですが
とても器用な作家さんなのかも…。
今後もぜひとも、さらに心を動かされるような作品を期待したいです。
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