
観劇No.27
好蝶れんげ「好蝶れんげの世界。」2011.2.19.sat
★★☆☆☆
女性2人の新しいユニット好蝶れんげさん。
すいちょうれんげ、と読むんだそうです。
こちょうかと思ってました…
芝居、ダンス、歌、なんでもこーい!でした。
短編ストーリーの間にダンスあり、客いじりあり、
ラストには好蝶れんげさんの歌あり、
「やりたいこと全部ぶっこみましたー!」って感じ。
ファーストライブってだけあるねこりゃ。
役者さんは魅力的な人が多かったです。
とくにオカマ店長ズは安定感ありましたね。
今後、方向性をしぼっていくんでしょうか。
セカンドライブをどうもってくか、気になるところです!
観劇No.28
ワークス仮想風月 旗揚げ公演
「妖怪学教授 祁答院晶の調査レポート」
2011.2.19.sat
☆☆☆☆☆
旗揚げ公演だから大目にみようと決めてたんですけどねぇ。
3分で帰りたくなっちゃったなぁ。
面白くない舞台はたくさん観ましたがこれは…
実写版「デビルマン」以来の厳しさだよ。
アレだよ、好みの問題じゃないよ。
脚本と役者の大問題だよ。
あ、でもセットは良かったよ。
劇団側だけが楽しい舞台なんて観ても面白くないですからねぇ。
しょんぼり。
観劇No.29
MCR「櫻井さん」
2011.2.26.sat
★★★★☆
初観劇のMCR。
私の好きなブラックなコメディでした。Not一筋縄。
いつまでも治らないささくれのような、
なんともいえないもやもやに胸を支配されました。
主宰の櫻井さんが舞台中央の台座にずーっと座ってます。
櫻井さんは銅像だったり、お父さんだったり、
居酒屋のおやっさんだったり、いろんなものになります。
役者たちはいろんな櫻井さんを中央に置いて
それぞれのストーリーを演じていきます。
詩人を目指す青年が、銅像の櫻井さんの前で死んでいます。
その青年がなぜ死に至ったのか。
結果はラストでわかるんですが、なんとも鮮やかで衝撃的でした。
ささくれだった心臓にメタルスライムが落下した感じです。
どすんと。
メタルスライムはいつまでも私の心臓にいましたよ。
メタルだから重いし、チクチクします。
究極に後味悪いです。
人って自分の想像を超える出来事に出会ったとき、
キャパオーバーで思わず笑いがこみ上げて来たりしますよね?
すんごい悲しんだけど、笑っちゃうとか、
すんごい怖いんだけど、笑っちゃうとか。
櫻井さんの描く世界って、そんな感じ。
セリフと表情と行動と意味が素直ではないんです。
誰1人普通じゃない。
だから、ドキッとする。
心臓がささくれ立つんです。
好きですよ。
嘘くさくないの、好きですよ。
観劇No.30
空想組曲「ドロシーの帰還」
2011.2.27.sun
★★★★★
素晴らしかった。
脚本、役者、もろもろ、とにかく素晴らしかったです。
観てない人には絶対伝わらないと思うけど言いたいよ。
素晴らしかった。
私、ほさかさんの描く世界が大好きです。
おとぎ話のような優しさと残酷さがいつまでも心に残ります。
現実を生きるのは大変で、尊いことだって教えてくれます。
さて今回は作家のお話。
広く言うとクリエイターたちのお話。
クリエイターはその名の通り、何かをクリエイトすることを仕事に選んだ人たち。
決して華やかな世界ではありません。
創ることは苦しいことですから、クリエイターはいつも苦悩にまみれています。
そして恐れています。
売れている人を見ては、自分には才能がないんじゃないか、
続けていても売れないんじゃないか、と。
自分に足りないものを暴力的に自覚させられる毎日です。
それでも創ることをやめられません。
それがクリエイターにかかった呪いだからです。
劇中では作家たちがその呪いに苦しみ、生きていました。
私も創る仕事をしているので、セリフのひとつひとつが痛いです。
作家たちの悩みや苦しみはそのまま私のそれだし、
吐き出される言葉はそのまま私にぶっ刺さりました。
一般的な「幸せ」を捨てないと見えない世界があります。
残酷ですがそうなんですよね。
そこを目指す作家たちの姿に涙が止まりませんでした。
会場の至る所で聴こえる泣き声から察するに、
ちゃんと伝わったんだと思います。
見終わった後はしばらく放心。
そしてほさかさんのことを思いました。
作家が作家の話を書くことがどれだけ果てしないことか。
ご本人が最も苦しんだんじゃないのか。
それを思うと、この作品への愛しさがこみ上げてきます。
難産で流れた血が、私たちを感動させたと思います。
また観たいです。
なんとか再演お願いします空想組曲さん!
観劇No.31
虚構の劇団「アンダー・ザ・ロウズ」
2011.4.14.thu
★★★★☆
急遽時間ができたのでお邪魔しました。初、虚構の劇団。
鴻上さんのWSに参加したことあるのに
作品は一度も観たことなかったのです実は。
ははは。
そういえば東日本大震災後、初観劇でした。
開演前のアナウンスを鴻上さん自身がやってらしたんですが、
「いろんなことを自粛しているなか、観劇を自粛しないでくれてありがとう」
というメッセージに涙が出ちゃった。
最近聞いた「ありがとう」のなかで、一番の「ありがとう」だったと感じて。
ありがとうって素敵な言葉ですね。
さて、アンダー・ザ・ロウズ(薔薇の花の下)は「秘密」って意味らしい。
素敵なタイトルだな~って思ってて、意味を知って、観劇して、
改めて素敵なタイトルだな~って思いました。
始まって数分で感じたのは、THE 演劇!ってこと。
「舞台」や「芝居」ではなく「演劇」という言葉が一番しっくりくる。
洗練された演出と訓練された役者たちによって、
演劇の世界へ強制連行される感じが気持ちよかったです。
今や使い古された感のあるパラレルワールドが出てきたときには
若干「ん?」と思ったわけですが(笑)、
そこで起こる出来事には現実味があります。
いじめやネットによる情報操作、集団意識が引き起こす事件などなど、
現代人の安易な繋がり方に対する恐怖を感じました。
発信すればリアクションがあるソーシャルメディアというものは、
自分は「何者かである」と思わせてくれます。
が、結局「何者でもない自分」を痛感させられるツールでもあるわけです。
そういったことへの痛烈な批判を感じました。
集団意識はいづれ世間の風となって、
いろんなものをなぎ倒していきます。
その恐ろしさと馬鹿馬鹿しさ。
原発事故による風評被害を思いました。
脳みそフル稼働の見応えのある舞台でした。
そして座・高円寺キレイ!
初めて行った劇場ですが、天井も高いしね~いいですね~。
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