
観劇No.61
「日本の問題」中野ポケット 2011.11.27.sun
★★★☆☆

小劇場劇団8団体、学生劇団6団体、全14団体それぞれが
「日本の問題」と思うことを演劇化したオムニバス公演。
震災を境にtwitterに政治的なつぶやきが増えたのを感じ、
演劇界でも政治経済をネタにした演劇祭をひらいてみよう、となったとか。
私はB公演のミナモザ、アロッタジャイナ、ろりえ、JACROWの4劇団を観劇。
○ミナモザ「指」
これが一番よかった。絶望と希望を感じるお話でした。
震災泥棒をする男女が死体の指に指輪を見つけ、
指を切り落として盗むか盗まないかと対立。
男vs女=論理vs感情という関係で面白い。
指を切る理由を論理的に説明する男に対し、「なんかダメ」と否定してた女が、
「切ろう」と決めるまでの葛藤の過程にドキドキしました。
○アロッタジャイナ「日本の終わり」
東京には優秀な人材が集まりすぎていて有効活用できないから、
地方出身者は田舎へ強制送還させ日本を活性化させましょう、という政治のお話。
終演後トークで河野太郎さんが、
「ドラマや映画のように画期的な法案をどかんとひとつ実現させれば、
問題がまるっと解決するという考え方は間違っている。
実際の政治はもっと複雑に絡まり合っていて、
私たちはそれを1本ずつ解きほぐすことしかできない」(うろおぼえ)
とおっしゃっていたのが印象的でした。
○ろりえ「枯葉によせて(仮)」
もっそいアウェー感だけどセリフも役者も上手!
好き!
○JACROW「甘えない蟻」
ここは皮膚にべっとりと絡み付くような湿度を感じます。いい意味で。
今回も気分の重くなる不快なお話でした。いい意味で。
観劇No.62
B×b「FRONT LINE mission2;The Shining」銀座 博品館劇場
2011.12.3.sat
★★★★★

ホテル「THE BELL FOREST」の超個性的な従業員たちがゲストと巻き起こす、
爆笑シットコムのシリーズ2作目です。
面白くて吐血したわ!
行って座ればもう安心!のエンターテイメントを提供してくれます。
今回のゲストは世界的エンターテイナーMr.Shine とそのプロデューサー。
Mr.Shineの本格的なマジックとお芝居が融合し、一粒で2度美味しい舞台でした。
Mr.Shineを演じた伊崎兄弟(双子ですよ)といえば、
二度と観ないと決めた映画「デビルマン」の主役を演じてらした方々。
ということで、軽いアレルギー&すんごい不安だったんですけど、
上手くなられて…!(上からフシギ)
「THE BELL FOREST」の面々は、
今回も知ってか知らずかMr.Shineたちの問題を解決。
シリーズの軸が見えましたね。
次回が増々楽しみです。
ベルボーイの武本役が伊藤さんで固定になったようです。
押野さんのたけもっちゃん観てみたかったけど…うう。
そして新キャラクターに韓国俳優のイさん登場。
イさんの破壊力と間違ったアイドル性半端ない。
おいしすぎるイさん、レギュラーになるんでしょうか?
是非また会いたいよイさん。
mission3が楽しみです!
観劇No.63
BQMAP「風雲天狗 ムーンライトセレナーデ」 シアターサンモール
2011.12.3.sat
★★★☆☆

BPMAPの人気シリーズ、風雲天狗が20周年記念で復活。
雨音と凪の2人組が風雲天狗として後の千利休の命を受け、
悪を退治するアクション娯楽作です。
面白かった!
雨音と凪のアクションはさすが!衰えませんねぇ。
私は雨音を追っかけ回す剣士の母布郎(ほろろう、と読むんだよ)が大好き。
いまだに雨音に愛を受け入れてもらえていないのが嬉しいやらかわいそうやら(笑)
その後のキャラクターたちがどうなっているか知れるのが
長く続くシリーズの醍醐味のひとつですね。
なんといっても今回は客演の小手さんに持ってかれました。
面白いなぁ小手さん。
この方の、自劇団では考えられないほどのはっちゃけぶり客演は一部で有名です。
前回のような胸に残るものはなかったけど、
娯楽として楽しめました。
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観劇No.64
「俳優市場2011冬」
2011.12.10.sat
★☆☆☆☆

俳優市場は若手俳優の育成と発掘を目的としたもので
芸能事務所各社イチオシの若手俳優、女優を
舞台を通して芸能関係者にアピールするものです。
俳優はほとんどが初舞台。
関係者でないと正直観劇の選択肢には上らないかもしれません。
今回は好きな脚本家さんが参加していたので観に行きました。
○「きよしこの猫」
脚本のほさかさんの作品が好きなので、ちょっと期待。
でも期待し過ぎたかもです。
俳優市場仕様なのか普通の「いい話」で、
ほさかさんの魅力のひとつである毒がなく、平凡でした。
○「リサイクルショップ・サンタ」
見とかないと損ってくらい面白くなかったです。
シチュエーションがわからない、キャラクターに魅力がない、共感もできない…
(一人だけ、ホストクラブで働いてるお兄さんは良かった)
この組の俳優さんが可哀想になってしまいました…
○「蕨」
3作品の中で、最も見せ物としてのレベルをクリアしていた作品ではないでしょうか!
役者も脚本も上手で単純に面白かったです。
震災をきっかけに福島の実家へ帰る決意をした女性を中心にした
シチュエーションコメディです。
ほぼ初舞台の役者さんにシチュエーションコメディは難しかったでしょうに、
そんな不安感はいっさい感じさせないあっぱれな組でした
きっと普段から仲が良いんだろうなぁ。
蕨の脚本はbpmの伊勢さんです。
なんと初脚本だそう。
それであれの面白さはすごいですね!
今後も楽しみです。
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