2012年1月26日木曜日

ニューイヤーコンサート≒◯◯◯論






ウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート」とは
どんなものか?

なんて、前回書こうとしてましたが、
それについては、Wikipediaに詳しく書かれてるので
やっぱり割愛します。



ちょっと話をずらして、

何故ヨーロッパの伝統芸能イベントが全世界に
衛星中継されるほどの注目を集めているのか?
(しかも数ある音楽イベントの中で)


それに対する個人的な見解としては、

「ヨーロッパの貴族の気分を味わえる
(しかも自宅のテレビの前で)から」

…なんだと思います。


20世紀の間に、貴族文化そのものは
かなり廃れてしまいましたが、


「高貴なもの」に対して憧れる文化は
時代が経つにつれて逆に大きく、深くなり、
さらに広がっています。

構造的には、ディズニーランドと同じく、
そんな「プレミアな非日常を味合える稀な機会」
として楽しめると思うのです。

(「ウィーンフィル≒成田屋」説と、
「ニュイヤーコンサート≒ディズニーランド」説)





ちなみに、このコンサートは、オーストリアでは
ある特別な意味を持ったイベントなんだそうです。

(教えてくれたのはハンガリー人。)



オーストリアと隣国・ドイツは、民族的には
同じゲルマン人を主体とする国家ということは
よく知られていると思うのですが、
(方言の違いはあるけど、言語一応同じ「ドイツ語」)

オーストリア人の間には、
「あいつら(ドイツ人)とは違う!」
という意識が結構あるんだそうな。


まあ、京都の人が
「うちら大阪の人とは違いまっせ。
関西でひとくくりにせんでください(方言適当)」
と思っているようなもなんでしょう。


自分たちの方が文化的に洗練されてると思っている(多分)。

それを確認する、年に一度の機会でもあるそうです。

(そりゃ視聴率も60%超える わけだ;)


第2次大戦が起きる前に、オーストリアは一度
ナチスドイツに併合されたことがあるのですが、

その時はこのコンサートがオーストリア人の
支えとなり、ナチスに対する文化的な
抵抗の場にもなったのだとか。



ちょっとナナメからですが、そんな視点も
持って見て(聞いて)もらえると、
ニューイヤーコンサートがより楽しくなるんじゃ
ないかと思うのです。


(次回から、もっとライトなこと書こう…)



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