2010年5月31日月曜日










Colum No.1 マイ・ムービー・ライフ


私が育った角川家。



おかん、おやじ、じいちゃん、ばあちゃん・・・



全員映画好き。



子供の頃、おかんにだっこされながら映画館に行く日々。

(私が泣いたら、映画館を出るというルールだったらしい。。。)



物心ついた時に連れて行かれた映画は「プラトーン」。

(私が幼稚園でその映画の話をしたところ、母は怒られたらしい。。。)

※プラトーンは、ベトナム戦争の映画。とても子供が見るものではない。



おじいちゃんの家にいくと、数々の映画VHSが並んでいる書斎へ行き、

「ランボー」「ダイ ハード」「トータル・リコ

ール」「バックトゥーザフューチャー」などを見ていた小学生時代。



角川春樹が逮捕されたときは、

「オマエの父ちゃん捕まった!」とイジられる時期もありました。



それでも映画好きは変わらず、

ターミネーター2を見たときは主人公の母親"サラ・コナー"が精神病院を抜け出すときに、

クリップで鍵を開けるシーンを見て、

夜な夜な家の玄関の鍵をクリップで開けようとする始末。

(結局あきませんでした。。。)



ホームアローンをみて、

泥棒撃退の仕掛けをつくろうと設計図をかいたこともありました。

(家に設置しようと相談するが、危険すぎるため許しを貰えず断念。)



文集に書いた将来の夢は、発明家。

ただし作るものは「次元転移装置(バックトゥーザフューチャーのタイムマシンの部品)」。

(やっぱり映画かっ!!!)



UCLA映画学科に本気で行こうと夢見た高校時代。



当時つきあっていた彼女との初デ

ートも映画。

(あれ?この情報はいらない?)



高校の卒業旅行は、ロサンゼルスに映画のロケ地巡りへ!

(※以下はそのときの写真)




「バックトゥーザフューチャー」でデロリア

ンがタイムスリップしたショッピングモール。
















「バックトゥーザフューチャーPART3」の舞台になった場所(アリゾナ州 モニュメント・バレー)。




















キアヌ・リーブス主演「SPEED」の舞台になったハイウェイ。





















そんな人生映画一色(←ホンマにそうか?)の

角川が映画評論をします!



前置き、、、長っ!!!



タイトルは「角川映画」。



読み方は「すみかわえいが」です。

(「かどかわえいが」じゃないよ!)


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角川・・・・・

この文字は「かどかわ」と呼ぶのであると、国民の意識に植え付けたのは、

角川映画をはじめとする、角川コーポレーションのせいだと勝手に思っている私。



そのおかげで、出席をとられるとき、

「かどかわ」と呼ばれ続けてきました。



そのせめてもの抵抗で「すみかわえいが」と呼ぶ事にきめたのだった・・・。


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決めていることは一つ。



毎回書く映画コラムの最後に紹介した映画の「脚本分析シート」をなるべく載せること。



脚本分析シートとはこんなもの。

(スターウォーズのものです。)
























脚本分析シートとは・・・



ハリウッド映画のシナリオライティングは大体、

「主人公の日常」→「主人公にとっての非日常」→「また日常にもどる」

という3幕で構成されています。



すなわち、

日常から非日常に入って、また日常にもどったとき、主人公がどう変わったか?

が映画の中で描かれます。



その転換部分の時間とできごとをメモったものが、脚本分析シート。



これをやっていくと、

どのくらいの時間に、どんな出来事がおこれば映画はおもしろくなる!

というのが分かるのです。



これを見てから映画をみると、

また別の視点で映画を楽しむ事もできます。



ただし、時間を計ったりするため

公開中の映画では分析シートが書けない場合もあるので、あしからず・・・



なるべく皆さんに分かる形で分析していくので、よろしくです。



前置きが長くなったので、今日はこの辺で。。。



次からじゃんじゃんコラムを載せて行きます!

(次回は約一ヶ月後。。。)





2010年5月26日水曜日

世界一の山に登る②


高尾山は高くない…


と油断していたら、いきなり急な斜面が出現。


走って登っている人(トレイルランニングというらしい)
いるので、「キビシい」というほどでは
ないのでしょうけど、登り慣れない人には苦しい。



そんなわけで、
登っている間の写真はゼロです…
余裕なくて、しかも記憶もあまりない…。



もうろうとしながらも気づいたのは、

・木がうっそうと茂っていて、空気がいい。
 色んな意味で日常を忘れられる。

・行ったは涼しい季節だったのに、ペースを
 保って登ろうとするととても汗をかく。

・格好はラフでも大丈夫だけど、靴だけは
 しっかりしてないと、汚れるし足にくる。

・無論、しばらくトイレはない。


とはいえ、キツいのは最初だけ。


30〜40分程で8合目のケーブルカーの
終点があるポイントに着くのですが、
この先はとてもなだらか。
(ところどころ階段のぼったりしますが。)

サテンの黒いワンピースにハイヒール姿で
ケーブルカーから降りてきた方がいたのですが、
その人もちゃんと頂上まで到達していました。


しかもトイレや、休憩所、食堂が並んでいる。
普通の山と逆で、上の方が便利に
観光化されています。
(疲れた体には、甘いだんごが異常においしい。)



そしてまた30分ほどゆるゆる歩いて、
あっさり頂上に到着。


早!

左下にノボリが見えますが、
ここにも食堂とトイレがあります。


そして、景色。


東京をパノラマで一望。
正面は橋本駅のあたりで、その奥は
方角的にはレインボーブリッジ。
左の木の右側にはうっすら
新宿のビル群が見えます。
(肉眼だともっと鮮明。)


都心よりは若干ヒンヤリしますが、
標高が何千メートルもあるわけではないので
風さえ穏やかなら劇的に寒いということもありません。


* * *


さて復路は、暗くなってきたのでリフトに乗って。



ちょうど日暮れどきに乗ったので、
山の影に入ったところから明かりが灯って、
なんか得した気分。
(繰り返しますが、肉眼だともっとキレイです。)


10分ほどで麓に到着。
高尾山口始発の本数が多いので、帰りも便利です。


* * *


急ぎ足でめぐったとはいえ、
新宿を出てから都心に戻るまで
4時間かかったかどうか。


楽しさを探るとかいって、
あっさり過ぎないかって?


いえ、ホントにサクッと登って、
自然を楽しんで、でまたサクッと
帰れてしまうのです。

そういう手軽で便利で、
散歩がてらに行ける感じが、
登山客数世界一の秘密なのかな〜と。


楽しいかどうかでいうと、
無理せず自然を満喫できるレベル設定が
ちょうどよくGood。

初心者の僕でも満足感と達成感を感じられます。


* * *


登山(高尾山篇)のお勧め度

登山というより、ちょっとキツメの
ハイキングと行った感じの高尾山。
シロウトから見たお勧め度を、
ニーズ別に星で表してみました。


・登山初心者の人:★★★★
 (アクセスいいし、道は整備されてるし、ケーブルカーもあるし。)
・ファッションにこだわる人:★★★☆
 (靴さえトレッキング用なら、なんとでもなる。)

・カメラマンを志す人:★★★
 (上から見る街の景色はGood。絶景と言うほどの自然はないかも。)

・お腹が弱い人:★★☆
 (普通の山と逆で、8号目以上にはあちこちトイレがあります。)

・ヤッホーを叫びたい人:★☆
 (人が多いので、一人で叫ぶのは恥ずかしいかも。)

・孤独になりたい人:★
 (人、いっぱいます。晴れた休日は特に。)

・グルメな人:★★★
 (とろろソバの発祥地らいですね。個人的には
  甘い焼きだんごがおすすめ。)

・家族サービスしたい人:★★★☆
 (トイレも食堂もあるから気軽に行けて、
  頼もしいパパになれるかも。)

・癒されたい人:★★
 (パワースポットらしいですけど、特に何も感じなかったなぁ。)

・自然を満喫したい人:★★☆
 (都内にしては豊かな自然だけど、山上の便利さに
  逆に醒めるかも。)

・デートコースに悩む人:★★★☆
 (時間と天気がよければ。眺めのいいビアガーデンもあるし。)




さすが、ミシュランガイドで星がついただけあって、
気軽に味わえる便利なアウトドアという意味では
ポイント高いです。

初めての人にも、カップルにも家族連れにも
楽しめるのではないかと。


逆に大自然を味わいたい、という人には
ちょっと物足りない気もします。


* * *

さて、次は何をしようか。

2010年5月25日火曜日

世界一の山に登る①



価値観の多様化=趣味の多様化した時代に、
普遍的に人のココロを動かすものはあるのか!?


を探るニッチ曜日。

(コンセプトは毎回、気分によって微妙に変わります。)



最初のテーマは、ワタクシの本名が山崎だけに、

「山」です。


(知らんがな)


* * *

ここ数年、老若男女を問わず登山を楽しむ人が
増えているそうで。

靴屋をのぞけばゴツい靴がたくさん並んでいるし、
デパートに行けばオシャレなウェアが並んでいるし、
アウトドアショップに置いてあるグッズは
どんどん軽く、使いやすくなってきているし。


昔より山に登るハードルが、精神的にも物理的にも
下がってきているのかなーという印象。



しかし、果たして疑問なのは、
山って楽しいだろうか?



北関東で義務教育を受けると、
春なら筑波、夏には尾瀬、秋は日光、冬は那須と、
遠足やら林間学校の度に山に送り込まれ、
普段しない運動からの疲労と戦い、給食よりも
美味しくない団体旅館の昼食にガマンし、
汗と汚れに耐え、
そんなときに限ってやってくる熱烈な便意を必死にこらえながら、
淡々と登って降りだけという…


「人生には無意味に辛いこともある」
子どもに教え込む賽の河原のような行事が
年に1~2回ありまして。


美しい景色を楽しむ成熟さはまだない頃だったので、
山登りは苦しいか渋いかという印象しか自分の中に
残しませんでした。


* * *


まぁ、個人的な思い出とは別に、
登山は流行っているわけで
とりあえず登ってみました、山。

どうせだったら話題の山に登りたかったけど、
高さで有名な山は体力的にも時間的に厳しい
(というか無理)



どーしよーかなー、と思っていたら、
なんと「世界一」の山が東京にあることを発見。


何がって?

登山者の数です。


* * *


八王子市の端にある高尾山は、
海外のガイドブックにも「登山客数、世界一」と
紹介されているそうで。


その数、年間260万人(大阪市の人口と同じ)くらい。



都内とはいえ、なぜ山にそんな集客力が?

ということで、
新宿から北野行き(途中で高尾山口行きに変わる)
京王線準特急に飛び乗ってぇぇ…(駆け込み乗車は禁止です)


…1時間もせずに到着。しかも片道370円!

近!安!そして駅を降りたらすぐに登山口!


思っていた以上に便利。
そしてそれ以上にビックリしたのが、
想像以上に人が多い!

特に若い人。


いかにも山に登る格好の中高年の方の
グループはデフォルトとして、
デートで来たっぽいラフな格好のカップルとか、
カラフルなウェアを着た女性だけのグループとか
(女子登山というやつ?)

大学のサークルみたいな多数の男女の混成部隊とか。
(合ハイ?)


なんか、盛ってます。




登山口からは、お徒で登る他にケーブルカーや
リフトでも途中まで登れるのですが、
すごい長蛇の列。

まあせっかくだし、徒歩で登ってみることに。

別にそう高い山でもないし…。

(続く)

2010年5月24日月曜日

はじめまして



キャリーです。


タイトルからはいったい何をする担当なのか
わっぱりわからない「ニッチ曜日」。



コンセプトは、楽しみ探しを通じた自分探しなのですが(でか!)。


話題にはなるけど、行ってみよう・やってみようとする人が少ない
ニッチな楽しみを、自分で体験。
その道の「素人」として、面白かったことや
逆に、これはちょっと…と思ったことをレビューして、
世の中の価値観を探っていくという…

まあ、何でもありの異種格闘技戦みたいなものです。


(趣味がないための苦し紛れという噂もある。)



* * *


ちなみにキャリーって、一般的には女性の名前らしいですが…



僕は男です。

Sex And The Cityファンだからではなく、
念動力が使えるわけでもなく(←わかる人は相当な映画好き)
実家の軽トラがスズキのキャリイだからでもなく。



某国立大卒業→キャリア官僚の同級生が多い→キャリア→キャリー


という連想で、入社して2日目に決定。



そんな痛いあだ名で呼ばれたり名乗ったしている人間が、
世間の普通に馴染めるわけはなく。

ちょっとナナメな視点でモノを言うかもしれませんが、
それはご容赦くださいませ。

2010年5月21日金曜日

03












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辺見えみりも大好きフランス。


辺見マリがいそうな南麻布。


フランス大使館は南麻布にあります。

駅は日比谷線「広尾」です。

古くなった旧庁舎を取り壊し、新庁舎にお引っ越しするということで

せっかくなので旧庁舎の解体前に日本とフランスのアーティストに

作品を展示してもらおうというイベントが企画されました。

気が利いてるなぁ。さすがえみりが好きな国だけあるわ。


大使館て敷地内は外国ってことですよね。

行ったことないフランスの文化を嗅ぐチャンス。

しかもアートが方々に展示してあるなんて、

興味全部盛り。

意気揚々広尾へ向かいました。


(関係ないんですけど、大使館近くにある「天現寺カフェ」

芸能人がよく来るシャレオツスポットとして

けっこう言われてますが、栗テリーヌなかなかです。

夜行くと、リアルいわゆる業界人がどっかり座ってチャンネーと茶してるんですよ!おぉこわ。

既にご利用済の方ごめんなさい。)



建物に近づくにつれ、外観に所々ペインティングが施されているのが見え隠れ。

柵の外からカラフルなペイントが見えると期待値さらにUP。

どんなけアゲてくれるんですか。あ~。あ~。


入り口には黒い養生パネル製の二次元から飛び出したかのようなポップな門扉に

「NO MAN'S LAND」と冠された、フランスらしい、自由を謳歌する雰囲気が漂っています。

あ~、こういうおもちゃぽいオブジェに弱いんだー。んも~。かーわーいーいー。

デレー。自立できない~。もうわくわくで一人で立てない~。


しかし、思えばこれが興奮のMAXでした。


足を踏み入れれば踏み入れるほど、?

なんか、?


建物はフランス大使館というだけあり、日仏のテイストがモダンに融合したすばらしい佇まい。

時代を感じさせるオフィス機器や家具。

その古く味わいある旧庁舎を、あますことなくアーティスト達が好き勝手。

壁、窓、階段、トイレなども全て。

新進のアーティストやデザイナー集団などそれぞれが楽しみ、

割り振られたスペースを自分の世界に変貌させようと一生懸命しています。


乱暴に。





企画展に慣れてしまって、

こういう寄せ集め的な場所は圧迫感すら覚えてしまいます。

学園祭レベルを逸脱できず収集のつかない自己満足の集合体になって大使館を汚している、

そんな印象すら受けてしまいました。


迷路のように入り組んだ無数の部屋を鑑賞することは大変な労力だったし、

最後は胸焼けして逃げるように会場を後にしてしまいました。

(帰りにはきっちり凹カステラを頂きましたけれども)


展示するためのキュリエーションがいかに大切かを改めて思い知りました。

一つ一つの作品は悪くなかったと思います。

ただ、無作為につめこみすぎ。

会場が美術館でない分、なぜもっと慎重にならなかったのか。


もっと深いディスカッションを経たプランで

激動の歴史を経たフランス大使館旧庁舎の花道を飾ってほしかった。

フランス大使館の思い切ったアートへの支援と理解には敬服します。

でもどうしてオーガナイザーがその機会を最大限に生かせず

「門戸を広げる」意味を履違えてしまったのか。

うんと作品を精査して、動線を配慮したものが見たかった。

入場料を払ってもいいから、フランス大使館の歴史の重みをもっと感じたかった。

洗練されたものを見たかった。。



でも、好みの作品はありました。

赤いネオン管で「鼻血」と文字を作り光っている作品です。

ツボでした。なぜ、手書き…。




























2010年5月20日木曜日

02












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黒川紀章さん。

こんなすごい設計できるのに、

最後なんであんなハッスルしちゃったんだろう。


新国立美術館は2007年に出来た新しい美術館です。

千代田線乃木坂駅直結。

会社帰りにもぶらりしやすいですね。


今回初めて足を運んだですが、めためたひろーい。

わー廊下のいちばんはずっこがあんなに遠い。

ぅおおおーいいい!



(関係ないですけど、館内にあるレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」はフランスの三ツ星シェフのお店なのに、ランチを1800円前後からいただけるんですよ)



お目当ての展示は今年で13回目となる文化庁主催の

メディア(物や装置、媒体)を取り込んだアートとエンターテイメントの祭典です。

メディア芸術賞としてアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ

各ジャンルごとに優秀賞、大賞を選出して展示し、

その他審査員が推薦する作品も紹介しています。

毎回サイト上で入賞作品のチェックはしていたんですが、

じっさいに会場で観覧するのは初めてでした。

平日の夜なのに、けっこうな人だかりで、

ウワサに聞いていた通りなかなかの集客数です。


しばらく(だいぶか)前からよく「メディアアート」という言葉を聞きます。

メディアアートとは、いわゆる絵画や彫刻などの純粋芸術ではない、

コンピュータなどによる新しい技術で制作されたアートのことです。

文化庁が「メディア」という有象無象のジャンルをこぎれいに整え、認知を広め、

”芸術祭”として牽引してきた功績は大きいと思います。

個人的にはまだまだ確立されていない、まだまだ領域が曖昧だと思っているのですが…。


PC上で見る作品が6割ほど。その他大型作品も多数ありました。

ゲームしたり、大画面で映像を見たり、

インスタレーションを体験したり、

こんだけ見る体勢がばらばらな展示は

メディアアートならではかもしれません。

まさにフェスティバルです。


「メディアアートって浅い」というイメージを裏切りはしないものの、

ある種開き直って純粋に「楽しめる」もの同士が集まって

一番を決めている姿勢は好感が持てました。

もしかしたら広告賞の雰囲気に近いかもしれません。

なにより各作品に配置された係員の親切丁寧な説明になんとなく心を打たれてしまいました。


そして会場ディレクションが非常に良かった。

一人で楽しむ作品が多い中よく整理された配置でうまくいっていたように思います。


「メディアアート」の入り口としてすごくよくできた展示でした。

きっと寝起きでも楽しめるでしょう。


個人的にはエンターテイメント部門大賞「日々の音色」が良かったです。

SOURというグループのPVで、You tubeでは再生回数150万回超。

いろんなところで紹介されているので、すでにご存知の方も多いでしょうか。

webカメラを使ったシンプルな構造で、現代の「つながり」を温かく表現した作品です。

大画面で見て感動してしまいました。

むむ、制作者は元H堂のCMプランナーとな!んまぁ!



会場となった新国立美術館には、いろいろ思うところがあるのですが

それはまた、ちがう機会にします。





2010年5月19日水曜日

01











社会人の都合上、

どうしてもたまったレビューをこなしたいので

今回は怒濤のレビューラッシュさせて頂きます。

こってりアート酔いウィークということでお願いします!


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最近大好きな銀座がファスト化して

ますます大好きです。

とくに三越からあっち(新橋方面)が熱いですよね。


そのあっち方面

銀座8丁目に赤い外壁の大きくて上品な建物があります。

化粧品最大手「資生堂」さんのビルです。


資生堂パーラーが入っているので、ご存知の方が多いかもしれません。


(関係ないですけど、資生堂パーラーの1600円もするいちごパルフェはこの世のものとは思えないほど美味しいんですよ)


実はこの建物の地下に、「資生堂ギャラリー」という

まるで美術館の一室のように広く天井の高いギャラリーがあります。

何度も足を運んでいますが、企画展にあまりハズレがないし、

ポスターのデザインも毎回クオリティが高くて個人的にかなり好きなギャラリーです。


資生堂さんはアートへの助成が積極的で、

毎年「Shiseido art egg」という新鋭アーティストの為のコンペティションを開催しています。

今年で4回目のこのコンペは、ポートフォリオ審査に通過した3人に

3週間無料でギャラリーを個展会場として開放し、全ての展示終了後に大賞を決めるというものです。


トップバッターは曽谷朝絵さん。




















http://www.morning-picture.com/から


ギャラリーの床一面、壁一面に蛍光色と原色が広がり、高い天井にまで達していました。

こういうカラフルでダイナミックな作品は大好物です。

もう、会場に入ったとたん、靴とか靴下とか脱いで

「わーっ」と大声を出して走り回りたくなるくらい

心が解放されてしまいます。イメージ


子供の頃、世の中こんな風に映っていたように感じるなぁ。

なにもかも大きくて(今もだけど)、ものの名前など知らず(今もだけど)、

流れるように物事が過ぎ去り、感覚でしか認識できない。

この展示には記憶の底にしまわれた感覚を思い出させる力強さと

無条件に気分が向上してしまう作用がありました。


さらに規模の大きい彼女の展示を見た時、

私はいったいどうなってしまうだろ。


それにしても今回ものすごく良かったので

これ以上良い条件の場所でこれ以上いい展示ができるのか心配です。

残念ながら曽谷さんの平面作品はあまり好みじゃないので

できれば次回もインスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる作品のことです)

で拝見したいところです。


個人的には「超」が付くほど好みでしたが、例年の審査傾向はもっとコンセプチュアルな作品が選ばれるので、曽谷さんの可能性は低いかもですね、と思いました。