2010年5月19日水曜日

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社会人の都合上、

どうしてもたまったレビューをこなしたいので

今回は怒濤のレビューラッシュさせて頂きます。

こってりアート酔いウィークということでお願いします!


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最近大好きな銀座がファスト化して

ますます大好きです。

とくに三越からあっち(新橋方面)が熱いですよね。


そのあっち方面

銀座8丁目に赤い外壁の大きくて上品な建物があります。

化粧品最大手「資生堂」さんのビルです。


資生堂パーラーが入っているので、ご存知の方が多いかもしれません。


(関係ないですけど、資生堂パーラーの1600円もするいちごパルフェはこの世のものとは思えないほど美味しいんですよ)


実はこの建物の地下に、「資生堂ギャラリー」という

まるで美術館の一室のように広く天井の高いギャラリーがあります。

何度も足を運んでいますが、企画展にあまりハズレがないし、

ポスターのデザインも毎回クオリティが高くて個人的にかなり好きなギャラリーです。


資生堂さんはアートへの助成が積極的で、

毎年「Shiseido art egg」という新鋭アーティストの為のコンペティションを開催しています。

今年で4回目のこのコンペは、ポートフォリオ審査に通過した3人に

3週間無料でギャラリーを個展会場として開放し、全ての展示終了後に大賞を決めるというものです。


トップバッターは曽谷朝絵さん。




















http://www.morning-picture.com/から


ギャラリーの床一面、壁一面に蛍光色と原色が広がり、高い天井にまで達していました。

こういうカラフルでダイナミックな作品は大好物です。

もう、会場に入ったとたん、靴とか靴下とか脱いで

「わーっ」と大声を出して走り回りたくなるくらい

心が解放されてしまいます。イメージ


子供の頃、世の中こんな風に映っていたように感じるなぁ。

なにもかも大きくて(今もだけど)、ものの名前など知らず(今もだけど)、

流れるように物事が過ぎ去り、感覚でしか認識できない。

この展示には記憶の底にしまわれた感覚を思い出させる力強さと

無条件に気分が向上してしまう作用がありました。


さらに規模の大きい彼女の展示を見た時、

私はいったいどうなってしまうだろ。


それにしても今回ものすごく良かったので

これ以上良い条件の場所でこれ以上いい展示ができるのか心配です。

残念ながら曽谷さんの平面作品はあまり好みじゃないので

できれば次回もインスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる作品のことです)

で拝見したいところです。


個人的には「超」が付くほど好みでしたが、例年の審査傾向はもっとコンセプチュアルな作品が選ばれるので、曽谷さんの可能性は低いかもですね、と思いました。

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