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辺見えみりも大好きフランス。
辺見マリがいそうな南麻布。
フランス大使館は南麻布にあります。
駅は日比谷線「広尾」です。
古くなった旧庁舎を取り壊し、新庁舎にお引っ越しするということで
せっかくなので旧庁舎の解体前に日本とフランスのアーティストに
作品を展示してもらおうというイベントが企画されました。
気が利いてるなぁ。さすがえみりが好きな国だけあるわ。
大使館て敷地内は外国ってことですよね。
行ったことないフランスの文化を嗅ぐチャンス。
しかもアートが方々に展示してあるなんて、
興味全部盛り。
意気揚々広尾へ向かいました。
(関係ないんですけど、大使館近くにある「天現寺カフェ」。
芸能人がよく来るシャレオツスポットとして
けっこう言われてますが、栗テリーヌなかなかです。
夜行くと、リアルいわゆる業界人がどっかり座ってチャンネーと茶してるんですよ!おぉこわ。
既にご利用済の方ごめんなさい。)
建物に近づくにつれ、外観に所々ペインティングが施されているのが見え隠れ。
柵の外からカラフルなペイントが見えると期待値さらにUP。
どんなけアゲてくれるんですか。あ~。あ~。
入り口には黒い養生パネル製の二次元から飛び出したかのようなポップな門扉に
「NO MAN'S LAND」と冠された、フランスらしい、自由を謳歌する雰囲気が漂っています。
あ~、こういうおもちゃぽいオブジェに弱いんだー。んも~。かーわーいーいー。
デレー。自立できない~。もうわくわくで一人で立てない~。
しかし、思えばこれが興奮のMAXでした。
足を踏み入れれば踏み入れるほど、?
なんか、?
建物はフランス大使館というだけあり、日仏のテイストがモダンに融合したすばらしい佇まい。
時代を感じさせるオフィス機器や家具。
その古く味わいある旧庁舎を、あますことなくアーティスト達が好き勝手。
壁、窓、階段、トイレなども全て。
新進のアーティストやデザイナー集団などそれぞれが楽しみ、
割り振られたスペースを自分の世界に変貌させようと一生懸命しています。
乱暴に。
企画展に慣れてしまって、
こういう寄せ集め的な場所は圧迫感すら覚えてしまいます。
学園祭レベルを逸脱できず収集のつかない自己満足の集合体になって大使館を汚している、
そんな印象すら受けてしまいました。
迷路のように入り組んだ無数の部屋を鑑賞することは大変な労力だったし、
最後は胸焼けして逃げるように会場を後にしてしまいました。
(帰りにはきっちり凹カステラを頂きましたけれども)
展示するためのキュリエーションがいかに大切かを改めて思い知りました。
一つ一つの作品は悪くなかったと思います。
ただ、無作為につめこみすぎ。
会場が美術館でない分、なぜもっと慎重にならなかったのか。
もっと深いディスカッションを経たプランで
激動の歴史を経たフランス大使館旧庁舎の花道を飾ってほしかった。
フランス大使館の思い切ったアートへの支援と理解には敬服します。
でもどうしてオーガナイザーがその機会を最大限に生かせず
「門戸を広げる」意味を履違えてしまったのか。
うんと作品を精査して、動線を配慮したものが見たかった。
入場料を払ってもいいから、フランス大使館の歴史の重みをもっと感じたかった。
洗練されたものを見たかった。。
でも、好みの作品はありました。
赤いネオン管で「鼻血」と文字を作り光っている作品です。
ツボでした。なぜ、手書き…。

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